第七戦
朝。めっちゃ朝。結局一睡もできなかった。
あたし、堕天使戦士のルシファー。六歳よ。
今日こそミカエルさんに勝って、お家に帰ってみせるんだから。
と、思っていたら。
「ルシファー!! こんなところにいたのか!?」
なんとお父様の声が聞こえた。
「たのも〜!!」
今度はお母様の声だ。
「お父様、お母様、どうして?」
「いやな、お前がなかなか帰ってこないから、心配して探しに来たのだよ」
うれしい。でも、一回も勝ってないのにお家には帰れないんだ。
「え〜ん。一回も勝てないからお家に帰れないよぉ〜」
両親の顔を見たら、急に涙があふれてきた。
「そう思って。これ、あんたが勝てることがあるとすれば、これしかないでしょう?」
お母様はあたしにプールバッグを渡してくれた。
この中には水着が入っている。
「そうだった。あたし、水泳ならミカエルさんに勝てるかもしれない」
「わかったわ、ルシファーちゃん。水泳勝負ね。あたしも水着を用意するから少し待っていてね」
▶ ▶ ▶
「負けないっ!!」
水泳だけは負けないっ。どんどん泳ぐけど、ミカエルさんの方が年上だから、ひと泳ぎで差がつけられて、どんなにがんばっても追いつくのが精一杯。
だけど。ついに勝った。
「勝った!! 勝ったよ!!」
「はぁ〜。負けたわ、ルシファーちゃん。言っておくけど、手加減してないからね?」
やった!!
こうしてあたしは無事にお家に帰ることができたのでした。
めでたしめでたし




