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黎明の魔導姫  作者:
冒険の始まり
12/15

11、心と力の共鳴

守護者を倒した塔の上。

 四人は息を整え、遠くの空を見渡していた。

 エリシアはまだ手の紋章の光が残る感覚を胸に覚えている。


 「……なんで、あんなに力が出せたの?」

 エリシアはつぶやく。

 カイルが笑いながら肩を叩く。

 「それはだな、君が初めて“守りたい”って思ったからさ!」


 守りたい……。

 その言葉に、胸が熱くなる。

 初めて、自分の感情と魔力が連動していることに気づいた瞬間だった。


 リアンが静かに言う。

 「感情は弱さではない。力の源にもなるのです。恐れや悲しみも、愛も、勇気も――心の動きは魔力と共鳴する。」

 エリシアは手を握りしめる。

 「……わたし、心を持つことで強くなれる……?」

 セラが微笑む。

 「そうよ。ただし、力に溺れては駄目。感情と理性、両方を磨くのが大事。」


 エリシアは目を閉じ、心を整える。

 恐怖、痛み、喜び、守りたい――

 初めての感情たちが、胸の中で光を放つ。


 そして、紋章が強く輝き、まるで彼女自身の意思を反映するように光が拡散した。

 その光に触れると、塔の瓦礫も魔法の力で浮き上がり、足元を整える。


 「……できる……」

 初めて、自分の魔力を完全に制御できた感覚。

 それは、心の成長と共に生まれる力だった。


 カイルが大きく笑った。

 「よし! これで俺たちのチーム、最強だな!」

 リアンは微笑みながら、エリシアの肩に手を置く。

 「でも、心の成長はまだ始まったばかりです。」

 セラも頷いた。

 「伝説の王国の謎は、まだほとんど明かされていないわ。」


 塔の上に立つ四人――

 彼女たちは知った。

 力は孤独では生まれない。

 心を分かち合う仲間がいてこそ、本当の力になるのだと。


 空には淡い光が差し込み、

 遠くにアーカディア王国の浮島の残影が揺れている。

 少女の魔法は、心の色を伴いながら、伝説へとつながっていく。

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