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勇者と魔王少女たち  作者: ぴよチキ
119/123

-119- 俺、新メンバーを加えた朝を迎える

ナラヤ:うん?なんか騒がしい……?

朝、朝食を食べに下に降りると食堂がいつもより騒がしかった。

ただ、楽しそうな雰囲気なのでケンカとかでは無さそうだ。


「おはよー、アイラ。」


「ナラヤさん、おはようございます!」


「なんかいつもよりも騒がしいけどなにかあったのか?」


「あー、今日の朝食がバイキング形式になったので皆さんが奮って取りに行っているんですよ。」


「バイキング形式に?なんでいきなり?」


「それが昨日の夜にナキさんが朝食作りを手伝いたいとお父さんに頼みに行ったようなのですが、いざ朝食を作り始めたらナキさんの作った朝食が美味しかったのでお父さんに火がついちゃって……」


「それでも凄まじい量じゃないか?」


「それが…さらにお父さんの朝食を食べたナキさんにも火がついたらしくて……」


「な、なるほど……。お互いヒートアップしてあれもこれもと作ったらこうなってたということか。」


「そうですね…。でも、双方味は良いのでお客さんには好評ですよ。」


「ナキさんの料理もアイラのお父さんが褒めるくらいなんだから相当美味しいんだろうな。こりゃ楽しみだな。」


「ナキさんが作ったのはあのスープとあとは───ってすみません。料理が少なくなっているので補充に行ってきますね!」


「はいよ。朝から忙しいと思うけど頑張れよ!」


ということでアイラと離れて料理を取りに行く。

まずはさっきアイラが言っていたスープ、そしてそのまま目に付くものを片っ端から取っていった。

いつの間にかお皿の上には料理の山が出来上がっていた。


「朝食にしては多いけど、たまにはいいか!席は───」


「おーい、ナラヤー!」


「こちらの席が空いてますよ。」


「おー、カナンとリノさん。おはよー。」


「おう、おはよう。」「おはようございます。」


俺はカナンとリノの所に行った。


「なんか珍しい組み合わせだな。特にリノさんがサラといないのは初めて見たよ。」


「お姉ちゃんは朝に弱いので……。」


「そうそう、今ちょうどそれについて話してたんだよ!

リノ、さっきの話をもう一回してくれないか?」


「───?えっと、お姉ちゃんは朝に弱いので起きてすぐの寝ぼけている時は普段と変わるんです。」


「変わる、ってどういう風にだ?」


フウカ2号ってことか?


「主に性格ですね。普段とは逆に弱気で消極的になります。」


「ほー、それはちょっと見てみたいな。」


フウカ2号じゃなくてフウカ亜種って感じだな。

フウカのように周りに迷惑を振りまくことも無さそうだし、見れるなら見てみたい。


「その時にお姉ちゃんは本当に可愛いんですよ!なんというか、泣き虫の迷子を見た時のような保護欲が凄いんです!!」


「そ、そうか……。」


こんなにテンション高いリノさんは初めて見た。


そこ後、お返しとして俺とカナンでフウカの寝起奇行を教えた。

事前情報があるのとないのでは対応に大きく差が出るからな。


「フウカさんがそんなに大胆だなんて……。」


リノさんはにわかに信じられないようだ。

まあ、逸脱してますから。慣れたけど。


「あと、逆に朝起きてきて普段通りまたは普段よりテンションが高かったら知らせてくれないか?」


「えっと、なんでですか?」


「フウカは朝に普通なことが異常なの、だから多分その時は徹夜してる時なんだよ。」


「なるほど。分かりました。」


そして、しばらく俺たちは話を続けたのだった。

すると───


「おはよぉー。」


「おはよう、サラ。」


サラが起きてきた。

起きるのは俺たちより遅く、フウカよりも早いってところだな。


「お姉ちゃん、今日の朝食はバイキング形式らしいよ。」


「えぇ…あんなに人がいるところ……。怖いよぉ……。」


俺とカナンは思わず同時にリノさんを見た。

俺もカナンも「コイツ誰?」って顔だ。

リノさんは顔をフルフルとゆっくり振って、


「この人が姉のサラ・マカランです。」


と言った。

……変わりすぎだろ!

俺が昨日目覚めた時に来たマカラン姉妹は良い人感あったが原型は留めていた。

これに関しては見た目以外の原型がない。


「リノぉ…怖いから付いてきて……。」


「まったく…しょうがないですね。すみません、ちょっと席を外しますね。」


「お、おう。いってらっしゃい。」


リノさんはサラを連れて料理を取りに行った。


「ナラヤ、アタイはリノがさっき『保護欲が凄い』ってのが分かったよ。」


「俺もよく分かったよ。あの感じで言われると俺も断れないな。」


なんというか、事情があったとしても断るのが悪…みたいな気がしてくる。

しばらくしてマカラン姉妹が戻ってきた。


「普段バイキング形式なんてしたことないからテンション上がるわね!」


あっ、いつものサラに戻ってる。

でも耳が赤いしさっきの記憶はあるっぽいな。


カナンも含めて誰もさっきのことを突っ込まない。

サラも席に座ると黙々と朝食を食べ始めたのだった。

そして、サラが朝食の3分の1を食べた頃、


「そういえば、3人は今日の予定とか決まってるのか?」


「わたし達はギルド呼ばれてるわ。

『ダンデラ北東部の最終安全確認作業』ってのに呼ばれてね。」


「俺は特に……。カナンは?」


「アタイはマコと武器屋巡りだな。」


「そうか、俺もついて行って────」


「ナラヤさん、今日はわたしとお出かけしましょう!」


俺の発言を遮ってアイラが誘ってきた。


「ほれほれ、彼女が誘ってるんだからそっちに行きな。」


「分かったよ。それじゃあアイラ、いつ出発する?」


「そうですね。それじゃあ…10時半で!」


「了解、それじゃあその時間にまたここでな!」


俺とアイラの、デートが始まる!

ナラヤ:デート、でいいんだよな?

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