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【更新停止中】一日一話三十分  作者: 針野 あかうめ
七週目 世界観:機械世界 お題:人間
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七日目 母


 非常に殺風景な機械の通路を歩く。嫌がらせで爆破させたけど、どれだけ被害が出ているのかしら? 明日辺り、偵察機でも飛ばしてみようかしら、抜け道の一つや二つあった筈だし。

 そんな事を考えながら、今回の作戦の完了を直接報告する為、マザーの元へと向かう。いくつかのパスや認証を通り抜け、辿り着いた先は、色鉛筆で描かれたように柔らかな青空の壁紙が貼られている。………相変わらず、此処で一番異質な部屋ね。


 部屋の右端に、目的の方……⸺マザーを見つけたので、声を掛ける。


『こんにちは、マザー。今戻ったわ。やれる範囲で作戦は完了よ。……それで、その子の調子はどうかしら?』

「アリス、ありがとうございます……タカノブの話では、そろそろ言葉を話すんじゃないかって」

『あら、良い経過ね。あの鬼畜眼鏡、人間の知識だけは私達の中で随一ですから』

「ふふ…」


 クリーム色の長い髪を下ろし、白い瞳は優しげに。人外の美しさを持った笑みを己が膝に収まる子に向けている。その姿は、聖母と言ってもいいだろう。


「改めて……ありがとう、アリス。私とこの子の為に、自分の種族を裏切って、復讐を手伝ってくれて」

『いつも言ってるじゃない。私は興味関心で貴女を手伝っただけ。そもそも、人間の中でも外れ者よ? 私やタカノブ達は』

「それでもよ」


 彼女の隣に座る。最近話せていなかったから、話をしたい気分だから。時間はたっぷりとある。


『それにしても、未だに信じられないわ。マザー、貴女が……⸺別世界の私達が作ったなんて。選択があれば、その分だけ世界は増えていく、だったかしら』

「えぇ。アリスたちは私のことをマザーと呼ぶけれど、私にとって親はアリスたちなのよ」

『それは光栄ね。でも別世界の私とはいえ、別の誰かに魂の研究で負けるなんて……今でも悔しいわ』

「アリス、負けず嫌いだものね」

『そうじゃなきゃ、タカノブやエリクに喧嘩を吹っ掛けないわ』


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