表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んだ回数だけ強くなる世界で、俺は一度も死ねない  作者: もぺこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/12

世界の選択


断層が、動き出す。


世界が、再計算を始めている。


【最終判断】

【選択肢を提示】


視界に、三つの可能性が浮かぶ。


① 主人公が“固定”され、

 世界は安定する

② 主人公が“削除”され、

 前提は守られる

③ ――前提を書き換える


英雄が、俺を見る。


「選べ」


俺は、迷わなかった。


「三番だ」


【警告】

【前提変更は、不可逆】


「知ってる」


生きることは、

戻れないことだ。


【……承認】


世界が、震える。


死に戻りの光が、弱くなる。

仲間たちの身体から、

“余剰の力”が消えていく。


英雄が、驚いた顔で手を見る。


「……戻れない?」


【死は、やり直しではなくなった】


静寂。


怖い。

だが――

初めて、正しい。


観測者は、砕け散る前に言った。


【ありがとう】


【これで、私も“選ばずに済む”】


光が消える。


霧が晴れる。


そこにいたのは、

死ねない異物でも、

資源でもない。


ただの――

生きている人間だった。


この世界は、

死を優しくしすぎた。


やり直せる失敗は、

いつか“考えない選択”になる。


彼は、

一度も死ななかった。


だから、

一度も逃げなかった。


英雄は強かった。

だが彼は、

世界を止めた。


物語は、ここで終わらない。


なぜなら――

死ねる世界より、

死ねない世界の方が、

ずっと難しいからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ