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この世界は  作者: 鑑命導灯
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第一回 【 『異世界』にようこそ [ 塔の頂から天の声が響く ] 知らない世界という違和感  】

 今、起きた。

体が重くて滑るから、仰向けから横向きにするのにも時間を要する。

吐き気が酷くて、体内から異物が湧き出る様に流れ出たのが分かる。

この感覚は『二日酔い』に近いと言えば分かってもらえるだろうか。

目が重くて開き難く、周囲の音が水中で聞いているように鈍く響く。



「おい、  ト、聞  るか!」


 誰かは知らないが、私を男性が呼んでいる。

野太い男の声で起こされても、気分はスッキリしない。

何とか滑る体を起こして、手で顔を拭うと少し世界に色が付く。

耳から生温かい液体が零れ出て、幾分か音が明瞭になった。

これはプールで耳に水が入った時の感覚に酷似している。



「良かった!生きているんだな!」


 あぁ、煩いぐらいに良く響く声だ。

とりあえず、生きてはいるようで良かった。

ぼやける意識と視界を頼りに、現状の認識に努める。


 寝ているベッドが硬い……石のベッドなんて初めてだ。

吐瀉物なのか、手が『ぬるぬる』して滑るから気持ちが悪いな。

ただ、これが肌に良いものなのか『赤子』のような肌艶なのが笑える。


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