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馬での移動で半死半生だったので、龍ちゃんにがんばってもらいました

ロンド王国との国境の地が、魔物に荒らされていると知って直ちに国王陛下が騎士団を動員した。


指揮はハロルドが取ることになった。5千の騎士を従えて、ハロルドは出撃した。何故か私もその馬に乗せられているんだけど・・・・




各地から動員がかけられて、もとケタリング伯爵領に集合することになった。


最もそこは龍の活躍で瓦礫と化しているんだけど。


ハロルドの馬に乗せられて、3日でケタリング伯爵領に着いた。死の行軍だ。馬車でも死ぬのに馴れぬ馬の旅なんて、私はもう死んでいた。


ハロルドの愛馬も私とハロルドの二人を乗せて、疲れ切っていたが・・・・



その上、そこには既に魔物たちが跋扈していたのだ。


辺境伯から派遣された軍が簡易な砦を作っていて、その魔物たちと対峙していた。


騎士達は追い詰められていたが、そこに5千の騎士が加わって、戦意は旺盛になった。


しかし、見渡す限り魔物の群れがこちらに向かってきていた。



「キャサリン。なんとか攻撃できないか」

ハロルドが頼んできたが、私は完全にグロッキー状態だった。


確かウルトラマンかウルトラセブンが自分の怪獣を出す時の呪文が、「行け何々」と叫ぶことだったと思う。たしかにそうだったはずだ。


私は魔物に向けて龍を放り投げたのだ。


「ピーーーーーー」

龍は鳴いたが


「行け!龍!」

私は叫んでいた。


そこに古代竜が現れなかった・・・・


龍のやつは目の前にポトリと落ちて


「ピーーーーーーー」

鳴くだけなんだけど。


何こいつ。ご主人さまが死んでいる時にはお前が頑張れよ。


私が顎で合図するが、


「ピーピー」

悲しそうに鳴くだけなんだけど・・・・。


こいつ必要な時に主人に代わって頑張れよ。


私が目で睨むが、悲しそうに鳴いてくるのだ。



騎士達はペットを魔物に投げつけた私を白い目で見るし、

「なんか見た目が可哀相だな」

ハロルドまでそんな事を言うんだけど。


いやいやいやいや、そいつは古代竜で、魔物なんて一踏みだって言うの!


さい型の魔獣が龍を踏み潰そうとした。


「ギャッ」

さい型の怪獣が足を上げてたたらを踏む。


痛そうにしていた。


そらあ、いくら小さくなったって言っても、古代竜を踏みつぶせるわけはない。


「ピーピー」

龍は甘えた声を出しているんだけど・・・・。


その龍と私を皆、残念な者を見るように見ているんだけど。



「龍、さっさとやらないと、二度とお風呂に一緒に入ってあげないからね」

私が最後の手段に出た。


「いや、キャサリン、そんな必要はないだろう!」

ハロルドが文句を言うし、何を想像したのか騎士達も赤面しているんだけど・・・・


「ピッ?」

その言葉に龍ちゃんは慌てたみたいだ。


そこにステゴザウルスみたいな巨体の魔物が龍を踏み潰そうとした。




ギャオーーーー


やっと龍が巨大化した。


思いっきりそのステゴザウルスを弾き飛ばす。


ズコーーーン


凄まじい音がした。


魔物たちの動きが止まった。


皆ギクリとしたのだ。そらあ、史上最強最悪の古代竜が現れたのだ。


魔物たちはパニックになった。




続いて龍ちゃんが炎を口から吹き出したのだ。


ギャーーーーー


魔物たちに炎が振りまかれたのだ。



魔物たちは驚いて、回れ右をして、反対側に駆け出したのだ。




ドシンッドシンッ


龍ちゃんが地響きをたててその魔物たちを追いかけ始めた。


「よし、龍、頑張るのよ」

私は後ろから龍ちゃんをヨイショしたのだ。


私は馬の旅で死んでいたので、ハロルドの馬の上で半死半生状態だったが、私の馬の前を龍ちゃんが叫びながら魔物を追ってくれた。


その後ろを1万騎の騎士が続いたのだ。


魔物たちは古代竜に怯えて、あっという間に北方向に反転行軍を始めたのだった。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

また、お忙しい中、誤字脱字報告、感想、いいねして頂いた皆様、有難うございます。

更にブックマーク、広告の下の評価して頂いた皆様には感謝の言葉もございません!

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― 新着の感想 ―
[良い点] >確かウルトラマンかウルトラセブンが自分の怪獣を出す時の呪文が、「行け何々」と叫ぶことだったと思う [一言] 「行け!ファンネル!!」
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