四時半
ブログに載せていたものを小説家になろうサイト用に
見やすいかな?
という感じで細分化して載せています。
全身から汗がどっと噴き出す。
向こうから明らかに敵意を感じる。
怯んでしまったが、すぐに怒りの感情を作る。
腹に力を入れて右手で九字を切り
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」
と唱えた。
九字切りは不動明王と契約しないと
意味がないという話を聞いたことがあるが
やってみたかった。
転がったフーチ辺りに居た幽霊が
後ろに下がった気がした。
眼を開けたまま集中し
「破ぁっ」
幽霊がまた少し後退した。
こちらは少し前進し集中してさらに
「破ぁっ」と怒鳴る。
今度は動かない。
幽霊はぼろぼろの長ズボンに長袖を着ていて
頭は剥げていて歳は50後半くらいだろうか。
相手を観察して自分で自分の冷静さに満足した。
相手が動かなくてもまた少し前進した。
集中してまた「破ぁっ」っと怒鳴る。
今度は下がった。
続けて「破ぁっ」と怒鳴った。
相手はさらに下がる。
「破ぁっ」
前進
「破ぁっ」
また前進
「破ぁっ」
さらに前進し畳み掛ける。
どれくらい時間が経っただろうか。
全身の汗が止まらない。
相手はもう玄関から少し出ている。
これで最後と思い集中して
「破ぁっ」
怒鳴った瞬間
幽霊が消えた。
玄関を凝視したまま。
まだ動けない。
「ふーーー」
っと大きく息を吐き、リビングに戻り
一度換気してお香を焚いた。
窓を開けると
外が明るくなりだしている。
時計を見ると4時半をまわっていた。
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