ア・ドック
「また・・ですか」
俺の名前は、ドック。
3ヶ月前、都市トーキョーに田舎からやってきた血統書無しのドーベルマンだ。
・・いや、ドーベルマンとウルフのハーフというのが正確だろう。
俺の父さんは何をトチ狂ったのか、ドーベルマンのメスと結婚しやがった。
仕事仲間だったらしい。それ以上は何も聞かなかった。
そんな、父さんは1年前にポックリ逝きやがった、車に跳ねられたそうだ。
話が逸れたな、そのトーキョーに来てから就職3連敗、アルバイトもダメだそうだ。
その理由は自分でもわかっている。この顔の怖さだ。
俺の右目は包帯を巻いている、右目は微かには見えるがはっきりとは見えないし、左目で十分だからだ。
後、俺は笑顔が作れない。それが敗因じゃないだろうか そんなのはわかっていることだ。
皿洗いでもすればいいと思うだろ。だが、トーキョーでは接客業が一番いい・・・いや、それしかない。
何より、トーキョーでは9000万人がくらしている。 そりゃ、仕事もなくなるわけだ。
そんな事を思いながら俺は夕日が輝く公園のベンチに座った。
「こんな不況、さっさとなくなればいいのに」
俺はひそかに呟いた。
そして、火を点け タバコを吸った。
タバコは金の無駄だと思うがやめられない、ほぼギャンブルだ。
そして、"大人"の遊びでもある。
「・・少し隣よろしいかしら」
隣で声が聞こえた。見上げると美人のメス狐が立っていた。
(やっべ、この狐スタイルいいわ・・・バストは、F?D?)
ほぼ俺は変態だ。すごくニヤニヤしている。アホらしい
「ねえ」
「・・あっ、はい、どうぞ」
今まで、メスなんかに興味もなかったが今はとてもドキドキしている・・・
自分の中で混乱していた。
自分の中でなんとなくわかっていた。
これが"恋"なんだと。




