第二話
翌日。
気分はのっていないが学校へ仕方なく向かっている途中。
昨日のこともあり、学校に行くのはかなり気持ち的にきている。
「学校ついたらねよ」
「ねる前に昨日はどうだったんだ」
「…」
登校中、出会いたくないヤツとあってしまった。といってもこいつは俺をいつもまっているのだが…
源桐空矢。
中学からの悪友であり、昨日のきっかけをつくった張本人である。
チャラついているわけでもなく、いたって普通の好青年である。
「んで、どうだったんだ昨日告ったんだろ」
触れるなよそこ、とか思ってみる。
「ありゃ、ムリだったのかよ…」
「心を読むなよ」
「声に出てたぜ」
「えっ」
どうやら声に出ていたらしい。どんだけブルーになってんだよ俺…
「ドンマイ、そんなときもあるって。ま、告る相手のレベルが高すぎただけさ。次頑張れよな、ハハハ~」
「次っていつだよ」
なんか泣きたくなってきた。ちなみに初恋だったんだ。ちくしょ~。
俺が告った相手は花月灯音と言う、兵揃いうちの高校の中では結構レベルの高いかわいこちゃんだ。
その可愛く守ってあげたくなる容姿に成績優秀なうえ、
親切で誰にでも優しいという性格から、
かなりの人気があり、去年もいろんな人から告白をされたらしい。
「断った理由は」
「知らん。そっこーで立ち去っていったから」
「これでお前も、断られた男たちの仲間入りだな」
花月はそんな男たちの告白すべてを断ったそうだ。
そんな中に入るのやだなぁ~。
「ハァ~」
「しゃきっとせい。もう学校につくぞ」
顔を上げると俺たちの通う三枝高校が目の前にあった。
俺たちが通っている三枝高校は三枝市にある、各学年四クラスで一クラス三十五人ほどの何の変哲のない、普通の高校である。
三枝市は中央にある三枝川を隔てて北西側に都会が、東南側は古い住宅地がある。
北西側は新都と呼ばれ、ビルやマンションに駅などがあり、ショッピングモールなんかもある。
東南側は総菜町と呼ばれ、古い家屋などや建物などがある。神社や寺院などもこっちのほうが多い。
三枝高校は新都にあり、おれのいえは総菜町の川沿いにある。
高校にいくのも橋が近いから歩いてもそんなにかからない距離にある。
空矢は新都のマンションに住んでいるようだ。
「今日もかったるい一日が始まるのか…」
そう俺はつぶやき、空矢と教室へ向かう。
俺たちの教室は四階建ての三階の二年三組だ。
「活生さんっ」
校門をくぐり下駄箱に向かう途中、後ろから元気な声が俺の名前を呼んだ。
「宮希、おはよう」
「宮ちゃん、おっは~」
「おはようございます。空矢さんもおはようです」
声の主は俺たちの中学からの後輩である久世宮希であった。
髪型がツインテールなうえ身長はかなり低く、小学生と間違えられそうなくらいだ。
「活生さん。今とても失礼なこと考えてませんか」
「とんでもありません。そんな事は一切考えておりません」
「ウソです。だって活生さんが嘘をつくとすぐ目にでます」
「……」
そうだったのか、だからいつも嘘がすぐばれるのか。はじめてしった。
「で、なに考えてたんですか」
「ですから、なにも考えていません」
「ほらまた」
「くっ」
仕方がない。こうなったら…
「逃げるが勝ちだ。空矢行くぞ」
「はいはい」
俺たちは逃げる。脱兎のごとく。
「ちょっと、まってくださ~い」
そんな言葉、聴く耳もたんは~。




