浮世の雲
今回で最後の八大輝天使が出てきます!
洞窟で封印を守護している領主に出会えた俺たちは封印の地に入るために屋敷へと戻り事態を話した
「そうでしたか・・・神が反乱を起こし天使が封印の地に・・・」
事態を聞いた領主はありえないという表情をした後納得した表情へと変わった
「・・・実はつい先日その封印の地に誰かが入ったのを感じました・・・まさかそれが天使だったとは・・・」
領主もどうやら封印の地に誰かが侵入したのはわかっていたらしい
しかしそれがまさか天使だとは思っておらず信じられないと困惑していた
「残念だが私たちの言っていることはすべて真実だ・・・そこで君に協力をお願いしたい」
ウインレチアはすべて真実だと言い協力してほしいことがあると告げる
「わかっています・・・封印の地に入りたいのですね・・・だからあの洞窟まで来たのでしょう?」
領主はそう言って懐から何かを取り出した
「これは我が家の紋章です・・・これを入り口にかざせば問題なく封印の地に入ることができます」
どうやら彼があの洞窟に取りに行ったのはこれだったらしい
「・・・本来なら僕が行くべきなのでしょうけど・・・生憎僕には天使様と戦う力はありません・・・」
俺たちがそれを受け取ると領主は自分に力がないことを悔しがっていた
「心配するな・・・その為に俺たちが行くんだ・・・絶対にあいつらの思い通りにはさせない!」
俺はそんな落ち込む領主に自分たちが行くから大丈夫だと言って安心させる
「ありがとうございます・・・皆さんもお気を付けて・・・
もし封印が解かれていればあのモンスターは容赦なく人を襲ってくるはずです」
俺たちは屋敷を後にする前に領主からモンスターについて忠告された
「わかった・・・行ってくる!!」
俺たちはそう言って屋敷を後にした
「さて・・・これでは私たちも封印の地に入ることができるようになったな・・・早速向かうぞ」
ウインレチアは紋章を手にしようやく封印の地に入れると言って早速向かうことにした
「別に入れるのはいいんだけどさ〜・・・そんなにちゃんとした方法じゃないとダメなの?」
ルーブルムはなんでここまでして紋章を手に入れて正攻法で入る理由が分からなかった
「まぁ・・・すぐにわかるさ・・・その訳が・・・な」
俺たちはその封印の地がある森林の中に入って入り口を捜索していた
「結構深い森だね〜・・・本当に入り口がここにあるのかな〜?・・・」
ルーブルムはあまりに深い森のせいで本当はここに入り口があるのか疑問に思っていた
「あるぞ・・・私は以前にここへ来たことがあるからな・・・」
するとウインレチアが驚愕の事実を言った
「・・・ちょっと待った・・・俺たちそんなこと聞いてないんだけど・・・」
俺たちはそれを聞いて初耳だと抗議すると
「言ってなかったか?研究のためにここには一度来てな・・・封印のこともそれなりに知っている」
ウインレチアは前に来たことを話してその時に封印のことを知ったらしい
「・・・そういうことは早く言ってもらえませんか?・・・」
俺はそういう大事なことは早く言って欲しかったと抗議すると
「悪かったな・・・しかしそのおかげでこうして無事に入り口につけたぞ?」
どうやらウインレチアと話している内に入り口にたどりついたらしく目の前に大きな石の門が建っていた
「・・・これが入り口なのか?・・・」
俺は半目の状態でウインレチアに本当に入り口なのか確認すると
「間違いない・・・試しにあの領主からもらった紋章をかざしてみればいいだろう」
ウインレチアは間違いないと言い疑うなら紋章をかざしてみろと言われた
俺はその言葉通り紋章を取り出して目の前の門にかざす
「「「「?!!」」」」
すると紋章が輝き出し大きな石の門が音を出して開き始めた
「だから言っただろう?これで私を信用してもらえたかな?」
ウインレチアは本当だったろうとドヤ顔で言ってきた
「別に疑ってないけどさ・・・今度からはちゃんとそう言ったことは早く言ってくれよ・・・」
俺は今後こういうことがあった時は早めに言ってくれと注意すると
「そうだな・・・考えておくことにしよう・・・」
(こいつ・・・!絶対にまたやるって言う顔をしてやがる!!家に帰ったらお仕置きしてやる!!)
石の門を通って俺たちは封印の地に足を踏み入れた
「ここが封印の地なんですね〜・・・でもなんでここからじゃないと入ってはダメなのですか?」
プレシカはなんでここから入らないとダメなのかもう一度確認すると
「それは見ていればわかるだろう・・・ちょうどいい具合にモンスターが来たみたいだしな」
ウインレチアがそう言った瞬間に上空からモンスターがこちらに向かって飛んできた
俺たちはすぐに戦闘態勢をとったがその必要はなかった
「「「?!!」」」
なんとこちらに向かって飛んできたモンスターは封印の地に張られた結界に当たりそして消滅してしまったのだ
「・・・マジか・・・こんなおっかない仕掛けがあったのかよ・・・」
俺たちはようやくウインレチアが正攻法で行こうと言った意味が解り驚いていた
「私も以前興味本位でここに無断で入ろうとしたらこの結界に阻まれてな・・・だから正攻法を使ったのだよ」
ウインレチアも前に来た時にここへ無断で入ろうとして先ほどの結界に阻まれたらしい
「あんたね・・・そんな興味本位だけでここに忍び込もうとするって・・・どんだけよ・・・」
アウレアは興味本位だけでこんなところに忍び込もうとしたウインレチアに呆れていた
「まっまぁ・・・危険性は解りましたから早く先に進みましょう!」
プレシカはとりあえずそのことは置いておいて早くモンスターの封印されている場所に向かおうと催促した
「それもそうね・・・今は早く先進んで天使たちを倒しに行くわよ!!」
アウレアもそれに賛成とばかりに先へと進んでいく
「・・・まぁ間違ってはないんだけど・・・一人くらいは残しておいてくれよ?」
俺たちがここに来たのは天使を捕まえて反旗を翻した神についてと他の天使の情報を知るためだ
だからアウレアに天使を倒してもいいが一人だけは残しておいてほしいと言った
「そうだな・・・そろそろ情報がないと私たちは動くこともできず本当に被害が出てしまうかもしれない・・・」
ウインレチアも今度こそは天使から情報を得られないと本当に被害が出てしまうと判断していた
「だったら今度こそ拙者に任せるでござる!!」
そう言って咲間が胸を張るが俺はイマイチ信用しておらず
「・・・ラクテア・・・お前がヴィリディと協力して捕まえておいてくれ・・・」
「拙者は?!拙者には何も任せてくれないのでござるか?!!」
咲間が何やら煩く抗議しているが無視して先に進んでいった
「・・・!どうやら目的の場所に近づいてきたみたいだな・・・!」
俺は道の途中で止まり草陰に入り先の道を確認するとそこには複数の天使が見張っていた
「なるほどな・・・彼らの先に封印されたモンスターがいるみたいだな・・・」
七瀬はあの複数の天使の先に封印されたモンスターがいると判断していた
「でござるな・・・問題はどうやってこの警戒網を突破するかでござるな・・・」
咲間はどうやってここを突破するかどうか考えていると
「・・・そんな・・・もの・・・決まってる・・・」
ヴィリディはどうやって突破するかなど決まっていると言って影の中に入っていった
「・・・なんでござろう・・・とてつもなく嫌な予感がするでござるよ・・・」
咲間はこの後の展開を予測しているらしく何やら遠い目をしていた
「・・・シャドウ・・・スワロー・・・!」
するとヴィリディは影から手を出して天使たちを飲み込んでいく
「・・・正面・・・突破・・・!」
そして影から出てきたヴィリディは次々と天使たちを倒していく
「だからそれは前回と同じで作戦ではないでござるよぉぉぉぉぉ!!」
咲間は泣きながらそれは作戦でもなんでもないと抗議していた
「まぁいいんじゃないの?どうせこうするしか方法なんてないわけだし」
アウレアは遅かれ早かれこうなっているのだから別にいいだろうと言っていた
「おうよ!派手に行くのがアタイたちに合ってるってもんだ!!」
モーリアルもこの方が自分たちらしいと言って暴れていた
「・・・拙者の味方はここにはいないのでござるか・・・!」
咲間はここに自分の味方はいないのかと落ち込んでいるとエレウムが肩に手を置いてきて
「ようこそ・・・こちら側の世界へ・・・」
「絶対に嫌でござるぅぅぅぅぅ!!」
そんなこんなで見張りの天使たちを倒し終わった俺たちは先に進んでいくとそこには八枚の羽を持った男が立っていた
「来たか・・・やはり雑兵程度では貴様らの足止めにはならないようだな・・・」
その男は仲間の天使を雑兵と言って蔑んでいた
「お前は八大輝天使の一人・・・でいいんだよな?」
俺はそいつに向かって八大輝天使の一人で間違いないかどうか確認すると
「ああ・・・俺が八大輝天使・・・雲のヌーベス・・・」
そいつは雲のヌーベスと名乗っておりそいつの足元には何やら魔法陣が刻まれていた
「ここに伝説と言われているモンスター・・・エクティウムが眠っている・・・」
ヌーベスは自分の足元にある魔法陣の下に例のモンスターが眠っていると言った
「それを起こして人里にでも降ろすつもりか?」
俺はヌーベスにエクティウムを復活させて人里を襲うつもりなのか聞く
「いや・・・そんなことはしない・・・」
しかしヌーベスはそんなつもりはないと言った
「だったら何のためにそいつを復活させるつもりよ?!」
アウレアは信じられないとばかりに何のつもりで復活させるのか聞く
「俺と戦ってもらうためだ・・・!」
返ってきた答えは俺たちの予想とは違うものだった
「俺は強者を求める・・・強者との戦いが俺に存在意義を与えてくれる・・・だから俺はこいつと戦う」
ヌーベスは本当にただ戦うためだけにエクティウムを復活させるつもりなのだとその時感じた
「それだけのためにどれだけに人間が不幸になるかわかっているのか?!」
俺はそんなヌーベスに向かって怒りの叫びをあげる
「そんなものは知らん・・・それに・・・どうせもう目覚める」
ヌーベスがそう言った瞬間に地面が揺れ出し魔法陣が消えた
そしてそこから強烈な光が放たれた
「あれが伝説のモンスター・・・エクティウムか?!」
「・・・キュウ?・・・」
「「「・・・・・」」」
そして光が腫れて出てきたものに俺たちは絶句してしまった
そこにいたのは小さな狐の赤ちゃんだった
「えっと・・・これが伝説のモンスターですか?」
プレシカは冷静さを取り戻しこれが本当に伝説のモンスターなのか確認すると
「いや・・・おそらくだがその子供と言ったところだろうな・・・
どうやら封印されている間に親は寿命で死んでしまったようだな・・・」
ウインレチアは静かにそう言った
俺は気になってヌーベスの方を見ると何やら呆れたらしく
「・・・興が削がれた・・・帰る・・・」
そう言って飛び去ってしまった
「・・・どうするのよ・・・これ・・・」
・・・締まらねぇ終わり方・・・
次回、天使たちの行方




