空に浮かぶ雲
今回は特に戦闘はありません
あれから家に帰ってきた俺たちというか俺は完全に家でぐうたらしていた
「アルく〜ん・・・暇なのはわかるけど最近ずっと寝てばっかだよ〜?・・・」
ルーブルムは寝っ転がっている俺を心配して外に連れ出そうとしているが
俺が寝っ転がっている理由の大半は最近の忙しさの所為で休憩をしておらず疲れが溜まってしまっていたのだ
(しばらくは休憩が必要だな〜・・・でもこんな時に限って何かが起こるんだよな〜・・・)
俺は何事も起こらないように祈っているがそんな願いは絶対に届くことはなかった
「アルバ〜!ギルドに向かうわよ〜!!」
アウレアが部屋に中に入ってきてそのまま俺を担いでギルドへと向かった
(・・・あの〜・・・俺の意見は無視ですか?・・・)
全く意見を聞いてくれないアウレアに対して俺は文句を言いたかったがそんな元気すらなかった
「あら?アルくんにアウレアじゃないの〜!どうしたのよ?」
ギルドに着くとすぐにマスターが出迎えてくれて何の用なのか確認してきた
「ここに来た理由なんて簡単よ!あれから天使の目撃情報がないか聞きに来たのよ!」
アウレアがここに来たのは天使の目撃情報がないのか調べるためだったのだ
「なるほどね〜・・・残念だけど特に目ぼしい情報はないわ・・・どれもこれもガセネタばかりよ」
どうやらギルドの方でも特に情報は見つかってないらしく手詰まりと言った感じだった
「そう・・・お邪魔しちゃったわね・・・」
何の情報も得られなかったアウレアは渋々ギルドを出て行こうとすると
「ああちょっと待って!実は一つだけ調べられてないものがあるのよ!」
マスターは一つだけ調べられてない情報があると言って俺たちを引き止めた
「実はとある場所で羽の生えた男の話が飛んで行ったと話があったのだけれど
そこにはかなり強いモンスターが生息していてギルドのメンバーでも中々太刀打ちできないのよ・・・
だからあなたたちが直接その目で確かめてきてもらえないかしら?」
マスターはそう言って地図にその場所に印をつけてくれた
「これって・・・結構やばい場所じゃない・・・」
家に帰って俺たちはギルドであったことをみんなに説明した
「なるほどな・・・確かにここなら身を潜めるにはもってこいだな・・・」
ウインレチアも印の付けられた場所を見て険しい表情を浮かべていた
「えっえっと・・・どっどういうことですか?」
ティタンも俺と同じく話が読めてないらしくどうしてそこがそんなに危険なのか聞く
「ここはかつての戦いでとある凶悪なモンスターが作り出されて封印されたんだ・・・
そのモンスターは神獣クラスのやつにも匹敵すると言われており人の身で倒すのは不可能と言われてきた」
ウインレチアはそこに凶悪なモンスターが封印されているから危険だと言っていた
「ちょっと待てください!・・・それじゃあ彼らがそのモンスターの封印を解いたら・・・!!」
プレシカは今最悪の展開を予測し顔に汗を滲ませていた
「・・・ああ・・・おそらく周囲の村は全滅・・・下手をしたら各国が襲われかねない・・・」
ウインレチアが言った最悪の事態は俺たちの想像通りだった
「わかった・・・すぐにその場所に向かおう!」
俺たちはすぐさまその場所に向かおうと考えたが
「いや・・・その前に行かなくてはならない場所がある・・・」
ウインレチアはその前に行かなくてはならない場所があると言っていた
「その前に行く場所って・・・一体どこに行こうって言うのよ?」
アウレアはその行かなくてはいけない場所とはどこなのか聞く
「さっきも言ったようにここは封印された土地だ・・・だから入るためにはここの領主に入れてもらうしかない」
ウインレチアはここを守っている領主に会わないとここは入れないと言っていた
「なるほどな・・・それで?その領主は一体どこにいるんだ?」
俺はその領主がどこにいるのか聞く
「・・・古代から存在する町・・・アンティクオルムだ・・・」
ウインレチアはその領主がいるのはアンティクオルムだと言っていた
「わかった・・・まずはそこに行って領主に入る方法を聞こう!」
「・・・で?どうやって領主に会うんだよ?・・・」
アンティクオルムまで来たまでは良かったのだが肝心の領主がどこにいるのかはわからなかった
「・・・とりあえず情報取集に向かいましょうか?・・・」
プレシカのその提案に誰も反対せず俺たちはバラバラに領主の情報を集めることにした
「あの〜・・・ここの領主さんってどこにいるんですか?」
俺と一緒に行動しているプレシカが町を歩いていた住人にここの領主について尋ねると
「マヌスさまかい?それなら町外れにある大きな屋敷だよ」
なんとすぐに領主の居場所がわかってしまい俺たちはすぐさまその屋敷へと向かった
「・・・みんなもいるのね・・・」
その屋敷の前まで行くとみんなも情報を得ていたらしく屋敷の前で待っていた
「どうやらここの住民は相当領主を信用しているらしいな・・・さて・・・それでは屋敷に入ろうか」
ウインレチアは歩き出して屋敷の玄関を叩くと
「はい?何の御用でしょうか?」
玄関から出てきたのはメイドさんで何の用なのか確認してきた
「すまない・・・実はここの領主に頼みがあってきたのだが・・・今ここにいるか?」
ウインレチアは素直にここに来た理由を話して領主に会えるかどうか確認する
「すいません・・・旦那様は先ほどとある場所に向かってしまい今は留守にしているんです・・・」
メイドさんはここには領主いないと言っていた
「そうか・・・ならどこに向かったのか教えてくれないか?そうしたら自分たちで向かうよ」
俺はそのメイドさんに領主がどこに向かったのか聞いて自分たちから会いに行くことにした
「確か旦那様は北にある洞窟に向かうと言っていました」
メイドさんは領主が向かったのは北にある洞窟だと教えてくれた
「わかった!教えてくれてどうもありがとう!!」
俺はそのメイドさんにお礼を言って早速その洞窟へと向かった
「それにしても・・・なんで急にそんなところに向かったんだ?」
俺たちはその洞窟の前まで着くとますます疑問が増えていった
「やっぱり妙だ・・・なんでわざわざここに来る必要があったんだ?仮に領主だろ?」
俺はやはり領主がわざわざこんなところに来る必要があったのかわからなかった
「おそらくだが・・・多分領主は封印された場所に誰かが入ったのがわかったのだろう
だからそこに入るために必要ななんらかをここに取りに来た・・・そう言った感じだろう」
ウインレチアはここに来た理由はおそらく封印の地へ入るための何かを取りに来たのだと考えていた
「そうか・・・だったら俺たちにも関係はあるわけか・・・早く中に入ろう」
俺たちも早速洞窟の中に入るとそこには大きな像と祭壇があるだけだった
「おいおい・・・人どころかこんな像しかないのかよ?」
モーリアルは洞窟に入ったのに像と小さな祭壇しかないと不満に思っていると
「いや・・・どうやらここにはちゃんとした仕掛けがあるらしいな・・・」
ウインレチアはここには特殊な仕掛けがあると考えていた
「特殊な仕掛けって・・・なんでそんなことを思うんだよ?」
モーリアルはここにそんな特殊な仕掛けがあるなんて全然思っていなかった
「まぁ見ていろ・・・すぐにその答えがわかる・・・」
そう言ってウインレチアは祭壇に向かって歩き出すと何かをいじり始めた
「・・・どうやらここみたいだな・・・カエルラここを壊せ」
そしてウインレチアは何かを見つけたらしくカエルラに祭壇の一角を破壊するように言った
「いいですけど・・・多分祭壇ごと破壊してしまいますよ?」
カエルラはおそらく祭壇も破壊してしまうと不安げに確認すると
「別に構わん・・・早くやれ」
ウインレチアは構わないと言って早くやるように急かした
「わかりました・・・それでは行きます!!」
カエルラは大きくハンマーを振り上げてウインレチアが指定した一角に振り下ろすと
祭壇が動き出してその下から階段が出てきた
「・・・マジかよ・・・」
「ほへぇ〜・・・こんな仕掛けがあったんだ・・・」
ルーブルムは突然現れた階段を見て驚いていた
「さて・・・それでは早速降りて行くぞ・・・」
ウインレチアは早速階段を降りて領主の元へと向かうことにした
「しかし・・・まさかさっきの洞窟の下にこんなものがあるとはな・・・」
俺はまさか洞窟の下にこんなものがあるとは思ってもみなかった
「確かにすごく古いものではあるな・・・しかし・・・問題はこの先か・・・」
そう言ったウインレチアの前に待っていたのは何やら動く石像だった
「これ・・・もしかしなくても・・・襲ってきますよね?」
プレシカは襲ってくると思って構えていると
「待ってくれ!」
男の声が聞こえてきて石像たちは動きを止めた
そしてすぐにその男が物陰から出てきた
「いきなり攻撃をしてしまいすまなかった・・・しかし君たちは一体何者なんだ?」
男はこちらが何者なのか聞いてきた
「俺たちはあなたにお願い事があってここまで来ました」
俺が真剣な顔で用件を言うと
「・・・わかった・・・その前にまずは屋敷に戻るとしよう」
そう言われて俺たちはまず洞窟を抜けて屋敷へと戻ることにしたのだった
領主に会えた主人公たち果たしてモンスターの復活に間に合うのだろうか?!
次回、浮世の雲




