雪積もる街
今回は雪の八大輝天使が出てきます
俺たちは吹雪く森をようやく抜けてちゃんとした街道に出たのだが
「これはひどいな・・・雪でほとんど進めない・・・」
街道に出ても雪が積もっておりとてもではないが馬車で進めないような感じだった
「仕方ないな・・・雪をどけて進んでいくぞ・・・」
仕方ないのでアウレアたちが道の雪をどけることにした
「それにしても雪が多いわね・・・この雪の下に何かいるかもしれないわよ?」
アウレアはあまりの雪の量に思わず肩を落としているのだった
「そうかもしれませんね・・・ですがまだ雪は降っていますから積もっていくばかりですね・・・」
プレシカもまだ降っている雪を見ながらこの先もこんな風なんだと考えていた
「・・・ちょっと待った・・・ここでこんなに積もっているなら街は一体・・・」
プレシカのその言葉を聞いて一番最初に雪が降っていた街がどんな風になっているのか不安がよぎった
「!先を急ぐでござる!忍法・灯火の術!!」
咲間もその発言を聞いて察しすぐさま目の前に雪をどけることにした
忍術で街道沿いに小さな炎が浮かび雪を溶かしていく
「さすがに全部を溶かすことはできないでござるか・・・!」
しかしその忍術でも雪を全て溶かすまでには至らずまだ腰の下まで積もっていた
「しょうがねぇ!見せてやるぜアタイの新兵器!」
するとモーリアルがどこからともなく火炎放射器を出してきた
「ちょっと?!どこでそんなもん買ったんだよ?!!」
俺は突如現れたその兵器に思わず叫んでしまうのだった
「そんなもんは後回しだ!喰らいな!!」
モーリアルは火炎放射器を発射させて前方の雪を溶かしていく
「・・・・・」
俺はその光景を見てまるで何か狂気じみたものを感じていた
「とにかく道は開けた・・・先を急ぐぞ」
「これは・・・かなり酷い状況だな・・・」
街に着いた俺たちを待っていたのは雪に埋まってしまった街の光景だった
「嘘だろ・・・街がこんな風になるなんてどんだけ降っていたのよ・・・」
アウレアはその光景を見てどれだけの間雪は降っていたのだと衝撃を受けていた
「それよりも今は街の人が無事なのかどうか確認しないといけません!!」
プレシカはそれよりも街の人たちがどうなっているのか気になっていた
「そうだな・・・ここは別れてそれぞれの家を訪ねて回るぞ!」
俺たちはバラバラに別れて辛うじて屋根が見えている家を訪ねて回ることにした
「まずはここからだな・・・てかどうやって雪をどけよう・・・」
俺は屋根の見えている家に着いたがまずこの雪をどけなければならずどうしようか悩んでいた
「さすがにモーリアルの火炎放射器を使ったら家が燃えるしな・・・そうなるとあれか・・・」
俺は一度馬車に戻ってとある物を持って先ほどの家の前に着いた
「こんな事もあろうかとフレアマからもらってきておいてよかったよ」
俺が持っているのは一個の松明だった
しかしただの松明ではなくフレアマの加護が付与されている松明なのだ
この前にあった時にこんな事もあるんではないのかと考えてもらっていたのだ
「よし・・・まずはこれに火をつけて・・・」
俺は松明に火をつけてそれを家に近づけるとみるみるうちに雪が溶けていく
そして全ての雪が避けて家の扉が見えてきたので俺はその扉を開けた
「失礼しま〜す・・・誰かいませんか〜?・・・」
俺は恐る恐る家の中に入って誰かいないか探して回ると毛布に包まって倒れている四人の家族がいた
「・・・まだ生きてるな・・・とりあえず馬車の中まで連れていくか・・・」
「どうやらそちらもまだ生きていたようだな・・・」
馬車の方に踊るとウインレチアたちの方も生きている人たちがいたらしく何人かの人が馬車の前で暖まっていた
「・・・とにかくこの人たちが目を覚まさないと何があったかわからないか・・・」
俺は連れてきた家族を馬車の中に降ろしてそこで温めていた
「しかしどうする?この分では他にも生存者がいそうだな・・・さすがに馬車の中には保護出来ないか・・・」
ウインレチアは他にも生存者はいると考えておりこれでは馬車の中に保護は無理だと考えていた
「そうだな・・・ヴィリディに協力してもらうか・・・」
ウインレチアはそう言って外にいるヴィリディに何か話ていた
「・・・わかった・・・シャドウ・・・エルード・・・!」
ヴィリディは頷いて影でドームを作った
「・・・これくらいで・・・いい?・・・」
ヴィリディはウインレチアにこれくらいの大きさでいいのか確認する
「ああ・・・十分だ・・・アルバ!その松明を貸してくれ!」
ウインレチアは大きさは十分だと言って今度は俺の持っている松明を貸してくれと言った
「わかったけど・・・一体何に使うんだ?」
俺はとりあえず松明を渡しながら何に使うのか聞く
「決まっているだろう・・・これを使って暖を取ろうとしているんだ」
そう言ってウインレチアは馬車の中からランタンのようなものを取ってきた
「これに松明の火を移せば消えることなく燃え続けることができる」
ウインレチアはそう説明しながらランタンに松明の火を移してドームの中に入れる
「他の救護者も連れてきたわよ〜!」
するとタイミングよくアウレアたちが他の救護者たちを連れてくるのだった
「どうやら馬車の中にいる家族が目を覚ましたらしいぞ」
外を見張っているとウインレチアが馬車の中にいる家族が目を覚ましたと言っていた
「わかった・・・俺もすぐ戻る・・・」
俺は見張りを切り上げて馬車の中に戻っていった
「アルバくん・・・この人が先ほど目を覚ましてお話しできる程度には回復しました」
そう言っているカエルラの前にいるのは先ほど俺が助けた家族の父親だった
「君が私たちを助けてくれたのですか!本当にありがとうございます!!」
父親は深々と頭を下げて俺に感謝を述べてきた
「別にいいよ・・・それよりも何があったのか教えてくれるか?」
俺は感謝はいいと言って何があったのかを聞いた
「はい・・・つい先週まではここも大したことはない場所だったのですが・・・
突然白い羽の生えた人間が上空を飛び去りその直後から雪が降り続けているんです・・・
何とか備蓄していた食料でやっていましたがさすがにそこをついてしまい寒さに耐えきれずに・・・」
父親が言うには白い羽の生えた人間が現れたと同時に雪が降り積もって今に至るらしい
「なるほどな・・・その羽の生えた人間がどこに行ったのかは覚えているか?」
俺はおそらく天使であろう羽の生えた人間がどこに向かったのか聞く
「確か祭りに使うために作られた祭壇に向かったはずです・・・」
父親は天使たちが向かったのは祭壇の方だと言っていた
「そうか・・・ありがとうな・・・ゆっくり休んでくれ・・・」
俺はそう言って馬車を降りていく
(やはりこの騒動は天使たちの仕業だったか・・・そしておそらくその祭壇に八大輝天使がいるな・・・)
俺は祭壇に八大輝天使がいると考えているが今この人たちを見捨てているわけにもいかなかった
「とりあえず街のみんなが目を覚ますまで待つか・・・」
その後ようやく他の人たちも目を覚まして俺たちは物資を配るのだった
「ようやくみんなが目を覚ました・・・祭壇に向かうことにするか・・・」
俺は街のみんなが目を覚ましたので早速祭壇に向かうことにしたのだが
「・・・さすがに何人かは置いていかないとダメか・・・」
さすがにまだ目覚めたばかりの人たちを置いていくわけには行かず何人かは残していくことにした
「カエルラは治療に必要だし・・・ヴィリディもドームを作るのにはいるもんな・・・」
俺は誰と行くか考えながら歩いていると目の前に七瀬が現れた
「アルバ殿・・・どうか私を連れて行ってくれないか?」
七瀬は俺がどこに行くのか理解していたらしく自分を連れて行ってくれと懇願してきた
「・・・わかった・・・一緒に行こう!」
俺はそのまっすぐな眼差しを見て七瀬を一緒に連れて行くことにした
「残るは誰にするか・・・やっぱりここはあいつにするか・・・」
俺はもう一人の人材を選んでそいつの元に向かった
「プレシカ・・・悪いんだが一緒に祭壇に来てくれないか?」
その人物とはプレシカだった
選んだ理由はただ単に消去法だった
カエルラは治療をしておりヴィリディは影のドームを作るのに必要で
ルーブルムは他のサキュバスと一緒に救助ができるウインレチア魔道具を動かすのに必要で
他のみんなは救助などに必要な力を持っていた
そうなると残ってくるのは数少なくなってきて最後に残ったのがプレシカだったのだ
「わかりました・・・私も今回の事件を起こした人には聞きたいことがありますから・・・」
そう言ったプレシカは確かに怒りを浮かべており拳を力強く握っていた
俺たち三人は先ほど教えてもらった祭壇に向かうとそこには案の定天使たちが待ち構えていた
「やっぱり天使だったか・・・だが俺たちを止めるには数が足りないな」
俺はそう言いながら笑っており勢いよく祭壇に向かって突っ込んでいく
「なぁ?!なんだ貴様らは?!!」
突然現れた俺たちに天使たちは驚いていたがそんなことは気にせずに俺たちは切り倒していく
「・・・やっぱり数が少ないな・・・何かあるのか?・・・」
すぐに俺たちは天使たちを制圧することができ祭壇を登っていく
「おそらくは祭壇の上にいる人物が相当に強いということだろう・・・」
七瀬は天使が少ない理由は祭壇の上にいる八大輝天使が強いからだろうと考えていた
「だとしても数が少ない・・・やはり何かあるんだろうな・・・」
そう言って祭壇の頂上に着くとそこには八枚の羽を持った男と四枚の羽を持った男の二人が待ち構えていた
「やぁ・・・よく来たね・・・私の名は雪のニクス・・・早速だが君・・・私たちの仲間にならないかい?」
二クスと名乗ったそいつは急に仲間にならないかと勧誘してきた
「・・・それを俺が受けると思っているのか?・・・」
俺は剣を抜いて構えながら聞く
「いや・・・思っていないね・・・仕方ない・・・あとは任せたよ・・・」
そう言って二クスは飛び立ち逃げてしまった
「俺の名前はプルエレウム!お前たちはここで俺が倒してやるぜ!!」
そう言ってプルエレウムと名乗ったそいつは襲いかかってきた
「させません!アザレアスティンガー!!」
プレシカが割って入りプルエレウムを突き飛ばす
そして突き飛ばされた場所では七瀬が刀を抜いて待ち構えていた
「一刀流・・・落花閃!!」
七瀬は勢いよく刀を振り下ろしてプルエレウムを切り裂いた
「倒したか・・・てか出番ねぇ〜・・・」
俺たちはそのままウインレチアたちのいる街に戻った
残る八大輝天使は二人果たしてどんな人物なのか?!
次回、嵐渦巻く湖畔




