プロローグ
プロローグ
僕は神多玄。今年で17歳の高校生。
もともとは田舎に住んでいて東京の高校に入ったために今は一人暮らしだ。
僕自身自分で言うのも何なんだけど、これといって特に特技らしい特技はない。強いてあげるなら、ちょっと神様信仰の強い田舎で暮らしていたせいか神様について詳しいくらいだ。
そんな僕がなぜ今こうして自分を振り返っているのかというと、僕の目の前には神様らしき人が立っているからだ。
「まことのすまないのじゃが・・・お主は現世で死んだことになってしまった。」
そんな意味の分からないことを神様は僕に向かって言ってきた。
「あのすいません、意味がちょっと分からないのですが」
あまりにも突然のこと過ぎて僕はそんな素っ頓狂なことを言ってしまった。
「意味の分からないのもしょうがないことなんじゃがな」
と神様らしき人は困った顔を浮かべながら言葉を続けた。
「こちらの不手際でお主の魂を間違えて死んだことにしてしまったのじゃ」
「それでな、さらにまことに申し訳ないのだがお主の魂この地球に転生できないみたいなのじゃ」
「それって甦れもしないし新しく赤ん坊としても地球に生まれられないということなんですかね?」
「その通りじゃ、それでじゃな次にお主が転生する世界は神の加護というものがあるらしくてな。それで今回我ら日本の神が間違えてお主を死なせてしまったお詫びに、日本の神々の加護をすべてお主に与えることになったのじゃ」
「はぁ。事情はわかったようでわかりませんけどそれで僕はあちらの世界でどうしたらいいんですかね?」
「お主の好きなように生きてもらって構わない。実はもう時間もなくてな、加護についてはまたおいおい説明できると思うのでその時にまた会おう。それではさらばなのじゃ~。」
などと神様は言っていたが僕は最後の言葉は聞き取れずに意識を手放してしまった。
気が付いたらなんだかよくわからないものの中にいた。もしかしてこれって・・・胎内なのか?まさか、本当に転生してしまったのか?そんなことを考えながらも、僕はすることがないのでずっとあの神様の名前を考えていたりした。まあそのうちわかるだろと思い、僕はとりあえず眠ることにした。
うっ・・・なんだか息が苦しい・・・って僕今は胎児だから呼吸してないんだけどね、なんて下らない事を考えていたらなんだか空間が動き出した。あれこれもしかして生まれる?生まれちゃう感じ?と考えてるうちに壁は迫ってきてどんどん僕を追い出して行こうとする。まあされるがままにしかできないので、とりあえず僕は流れに身を任せた。そして外の世界に出た。
「あれこの子?」
と男が騒いでいるのが伺えた。うーんよくわからないが言語は大丈夫みたいだな。
「髪の色が黒・・・?そんなはずは!」
これはお母さんかな。両親は慌てているようだったが泣き疲れ僕は眠りについた。




