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ただ純粋な、  作者: 横山裕奈
チェス編 第四章
48/262

46 楽しみにしてたんだよ?

「みんなー、準備して。仕事だよ」

 語尾にハートマークが付きそうな声で、イアは言う。……に、似合わねぇ。

「ちょっとリィ、そんな全力で引かないでよ。表情がほぼ変化しないリィにハッキリ顔に出されると、傷つくんだけど?」

 1つ空咳をして、誤魔化す。まだ睨まれてるけどな。……お前も睨んだら怖ぇけどな。()のこと言えねぇだろ。


「じゃ、いってらっしゃい。ちゃんと帰ってきなさいよ?」

 リサに見送られて、標的のところへ向かう。弾薬もある、ナイフも仕入れた。ついでに、新しい武器も。


「こんにちはーお邪魔しまーす」

 イアがフラッと建物に入っていく。打ち合わせはしていない。でも、イアに合わせるとは言った。

 まぁ分かりやすいな。余裕で合わせられる。

「だ、誰だ!」

「……さぁな」

 ナイフで切るというより、突き刺して引き抜く。案外頸動脈ってのは深いところにあって、浅く切っただけじゃ死なねぇんだよ。


「あれ? よそ見してていいの?」

 今度はイアの番だ。狙いをつけづらいはずの二丁拳銃で、ごく普通に急所に当てていく。慣れたら照準を合わせなくても分かるらしい。まぁ、自分の銃でしかできないとも言ってたが。

 静かに、後ろから敵が倒れていく。かと思えば、前で大爆発。ナタリーは殴ったり蹴ったり足で首を挟んで骨を逝かせたり、格闘術で殺していく。対してパーシーは爆弾を使いまくっている。威力は抑えてるから、吹き飛ぶのは近くの人間だけだ。


「向こうの部屋のやつ、全員殺ったよ」

 ラーフはいつの間にか裏から殺しに行っていたらしい。近くにいた2人の首を掻き切って、人数を数える。

「あと3人。どっかにいるはずだぞ」

「いた! ……はい、殺したよ」

「ああ」

 イアが数秒で全員殺ったようだ。早いな、相変わらず。


「……早かったわね。まだ15分よ? しかも往復で10分かかる。5分で終わらせたの?」

「たかが31人だからね。しかも弱いし?」

 にこやかなイアの顔とは対照的に、リサの顔は呆れている。

「たかがじゃないわよ、たかがじゃ」

 ……たかがじゃ、ないのか?

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