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 カルナさんとミエラさんが顔を見合わせ、それを見て、ダストくんが安心させるように云った。

「お嬢さんがたは、奥のふたり部屋がいいのじゃないかな。錠がかかるから安心ですよ」

「あ……お気遣い、ありがとうございます」

「いいえ」ダストくんは、カルナさんからこちらへ目を戻した。「で、俺とサーダがお前らの隣の四人部屋。いいか?」

 ほーじくんが承諾したので、俺が反対する理由はない。頷いた。


 サーダくんがふらふらっと戻ってきて、ダストくんがその腕を掴み、椅子に腰掛けさせた。「サーダ?」

 サーダくんは答えない。気分が悪いみたいだし、顔が白っぽくなっていた。こんな時、ヤラが居てくれたら、燕息をつかってくれるのに。

 とりあえず、魔力薬を()ませた。サーダくんは背凭れに体を預け、喘ぐような呼吸をしている。ダストくんが彼を背負った。「もう横にさせる。寝たほうがいいみたいだ」

「あにさま」

「だいじょうぶ」サーダくんはふーっと息を吐く。「少し……疲れただけだから。ほーじ、マオさんをきちんとまもりなさい」

 そこまで云って、サーダくんは気分が悪そうに呻いた。

 ダストくんがサーダくんを負ぶって、はげますように声をかけながら、奥へと歩いていった。ダストくんとサーダくん、いい友達だな。

 カルナさんとミエラさんも、井戸端で顔を洗ってから、もう横になるそうだ。勝手口から出ていって、すぐに戻ってきた。タオルを一本ずつ渡すと、彼女達は丁寧にお礼を云って、奥へと移動した。リッターくんを信用しているのだろう。ニニくんを心配している様子はない。


 かまどでお湯をわかしていると、リッターくんがニニくんを背負って戻った。ほーじくんと俺で、部屋割りについて説明する。リッターくんも不満はないみたいだった。

「マオ」

「うん。なに?」

 俺はお鍋にお水を足す。これは、飲んだり、調理につかったりする為にわかしているのではない。空気が乾燥気味なので、湿度を補うつもりでやっている。加湿器がわりだ。

 リッターくんは、椅子に座らせたニニくんのよだれを、手巾で拭っている。ニニくんはそれだけのことをされても、起きる気配がない。状態異常を奪ってもどうにもならなかったから、身体的な問題じゃなくて、精神の問題かもしれない。

 白い湯気がふわっと漂った。肌寒くなってきたな。寒くないと、こんなにくっきり湯気は出ない。

 ほーじくんがすーっと歩いていって、窓を閉める。リッターくんはこちらを見ない。「俺になにかしたか。レットゥーフェルと、戦っていた時に」

「あ」

 まのぬけた声が出る。完全に、忘れてた。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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