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陰口の検証

騎士団に来て三日が経って私はシュバルツさんと一緒に陰口の力の使い方を検証していた


力は基本的に使えば使うほど力が増していく傾向にあるみたいで一定のレベルに達すると新たな力が出現するようになるみたい


今の私の陰口は全部で三つだけしかセットできないけど、これから増えるかもしれないと言ってた。効果範囲は騎士団内部内なら全然効果があって騎士団の施設から出ると陰口の力が消えるようだった。だけど、恐ろしいのは三日前にセットした効果は未だに消えることなく続いていて私が話す内容がセットした木剣で聞こえるため普段は私の部屋にある。この効果がいつ消えるのか………それを今、検証途中となっていた


「「なんか気持ち悪い」」


自分の声が目の前にある木剣から聞こえるなんて変な気分でオンオフの仕方がわからない。そう思っていたら頭にピコンと聞こえた気がした


「うん? うん?」


今のはどうやら効果が切れたことを知らせるための音だったみたい。その証拠に木剣から声が聞こえなくなった。やっとこれで次の検証に移れるのか


「えっと………次は」


物によって効果が変わるのか、変わるならどれが長いのか短いのか検証して欲しいと書かれてた。それはいいんだけど私は訓練に参加しなくていいんだろうか。シュバルツさん曰く私はまだお客さん扱いだからいいみたいなんだけど………窓の外を見るとみんな頑張ってるのに部屋でごろごろしてる自分が嫌になってくる

でも、自分の部屋で基礎トレーニングは出来るからそれは最低限やってるんだけどね


検証項目は他にもあって済ましたものだったら付与出来ない対象はあるのかどうかとかもあったけどこれはなさそうだった

あちこちにやってみて離れて消したりしたけど何でも陰口はセット出来てしまった。言うなら生物にもセット出来てしまって変な気分になりそうだったもん


他にも効果時間の延ばし方や消しかたの検証。伝えれる量や他の人にも使えるかどうかの検証もあって、伝えれる量に制限はないけど私以外には使えないと言うか今は使えない

効果時間は延ばせるかどうかはまだわかんないけど消しかたは離れないと今のところ消せれない。というかそれ以外の方法は私が知りたいから教えて欲しいんだけど


「………もしかしたら壊したら消えるのかな?」


そう思うと試したくなってきた。取り敢えず壊してもいいものを貰ってこようと


「シュバルツさん」


シュバルツさんは普段、執務室で仕事していて書類仕事を任されてるみたい

何でもエミリアさんの代理でやらないとならない仕事が山ほどあるのだとか

そんなシュバルツさんを訪ねると笑顔で訪問を歓迎してくれた


「壊してもいいものなら沢山あるよ。捨てる予定の木剣も沢山あるからね」


シュバルツさんは一人の騎士さんに捨てる予定の木剣を持ってくるように言付けると直ぐに持ってきてくれた。全部で十本で全部壊しても構わないみたい。これは後に薪にするので問題ないとのこと。私はその場で陰口をセットして騎士さんに剣で両断して貰うと見事に声が聞こえなくなった


「ふぅん、壊れると効果は切れるんだね」


「みたいです」


「なら、壊れてるものにセットは?」


「してみます」


結果は壊れてるものにセット出来てしまった。そこで追加の検証を試された。壊れる前の木剣と壊れた後の木剣の効果時間の検証をして欲しいとお願いされた

その結果、壊れた木剣は一日で壊れてないボロボロの木剣は二日だった

部屋にある木剣は三日だったのでシュゲルツさんも首をかしげていた。私も謎が深まるばかりでどうしようかと思っていたらエミリアさんが帰ってきたのだった


「あっ、エミリア副団長」


「あの人が?」


一言で言うなら物凄く美人のお姉さんだった。確かに何処か近寄りがたい空気を出していて冷たそうだけど騎士の中の騎士と呼んでもいいぐらい凛とした女性。そんなエミリアさんが魔法訓練場で検証していた私たちに近付いてきた


「シュゲルツ、ご苦労様でした」


「ういっす」


「貴方がクロエさんね? 私はこの騎士団の副団長をしているエミリアです。同じ騎士団の仲間としてよろしくお願いしますね」


「は、はい」


軽く表情を崩して笑う表情は同じ女性の私でもドキドキしてしまう。もし女神様がいたとするならこんな綺麗な女性なんだろうなって思えてしまう


「検証実験の結果を読みました。素晴らしい能力に間違いありませんね。そして、おそらくLvが上がってるのではないかと思います。地下に行き鑑定水晶で確認してみなさい」


「副団長、それはないっすよ~」


「本当にそう思いますか? 彼女は一週間もの間、スキルを使い続けてるのですよ?」


「………た、確かに」


そんな副団長の言う通りLvが上がっていて効果を選択することか可能となっていた。副団長さん、本当によくわかったと思う。凄すぎるかも


「効果範囲の増大か効果対象の増加ですか」


「ど、どっちにしたらいいですか?」


「騎士団としてはどちらも選択したいですが効果範囲を増やしてくれる方が助かります。三つだけではなく三つもセットできるのは凄いことですし、これだけでも十分活用出来ますから。ですが、我がメディア騎士団は自主性を重んじています。どちらを選ぶかはクロエに任せますよ」


「な、なら助かる方に選択します!」


「催促したようで申し訳ありません。ですが、同じ効果は三回までと基本的に決まってますのでクロエさんの陰口はLvが上がるのが早いでしょうから問題ないと思われます。次こそは好きなのを選択して下さいね」


「はい!」


なんでこんな優しそうな声と笑顔を作れるんだろう。声を聞くだけで心が穏やかになっちゃいそう。笑顔を見ると心から何でもしたくなっちゃう。美人って少しだけずるいかも


「おや? もう一つ上がっていたようですよ」


どうやら私の陰口は五つもLvが上がっていたみたいだ効果範囲を最大まで上げれることになった。効果範囲を最大まで上げるともう一つ選択肢が出て効果時間の延長が出来るようになった。だけど効果時間はそこまで重要ではないと考えて効果対象の増加を選択して検証することになったのだった

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