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恥ずかしMAX

「目が腫れた」


朝、起きたら目がパンパンに腫れてて目を開けてるのに開けてるかどうかもわからないぐらい腫れてた。自慢だけど私は目がクリッとしてるのがチャームポイントで他人よりも可愛いと思える箇所だ。それが昨日泣きまくったせいでちょっとしたお化けみたいになっちゃった


「………冷やそう」


こんな時にも魔法は便利だから助かる。イジメられて目が腫れた時は魔法でタオルを冷やして目の上に置く

それが終えたら別のタオルを暖めて目をの上に置く。それをひたすら繰り返して腫れを引かせていく。少しだけ時間がかかるけどやらないよりかはマシだからね


「うん、引いた」


こんなもの慣れるものじゃないけどこれも経験て補えるし魔法の威力の調整の訓練にもなる。魔力をどれだけ込めるかで威力の微調整が出来るかは戦闘だけじゃなく生活をする上でも役に立つ。私はそもそも騎士団に入団したいとは思っていなかったし給料のいい仕事が出来ればそれでよかった。そのお金を元手に世界を旅する予定だったんだ。今の世の中は世界を旅するのに強さも必要だから頑張ったに過ぎないしね


「ディー先輩とブロンクス先輩にお礼を伝えに行かないと」


訓練場で泣きじゃくっていた私を部屋まで連れていってくれたのはディー先輩とブロンクス先輩のお二人だ

何処から聞いていたのか知らないけど喧嘩が終わったタイミングでお二人とアルチナ先輩が姿を表した

ディー先輩とブロンクス先輩は私を、アルチナ先輩はルミナスを連れて部屋に戻った。私は泣き疲れて眠ったようでそこから記憶はなくて今に至る


「今、考えると本当に恥ずかしいんだけど」


何を言ってたか記憶がないけど結構酷いことも言った気がする。と言うかどんな顔してルミナスに会えばいいのよ。おしゃべりしたかったよ、とか言っちゃったけど恥ずかしくて顔も合わせられないって


部屋からそぉ~と出て周囲の気配を探る。今の私はまだ療養中の身で自由行動を許されてるから時間は気にしなくていい。いいんだけど………ルミナスも同じなんだよね。つまり、ばったり出くわす可能性が高いってことなのよ!


「………いないよね?」


通路から顔を出して左右を見て誰もいないことを確認していく。誰もいなかったことに安堵して小さく溜め息を吐いた。そして、歩き出そうとした瞬間、誰かに肩を掴まれてしまい変な声が出てしまった


「ひゃい!」


「何してんだおまえ? 盗賊ごっこか?」


「だ、団長!」


いつものようにケラケラと豪快に笑ってる団長だけど、団長こそ何をしてるんだろう。普段なら何処かに行ってる時間なのに


「団長こそどうしたんですか?」


「うん、私は久々の非番でな。自主練を終えたからみんなの様子を伺おうと思ったらおまえに出くわした。で? さっきもルミナスが同じことしてたが………流行ってるのか?」


「えっと………実は………」


団長に隠していても仕方がないと考えてことの顛末を全て話すことにした。私の想いや考えていたこと、昨日、何があったかを全てぶちまけていた。一度口を開くと止まることがなく団長に怒りをぶつけるように話していた。そんな団長は真剣に優しい笑顔で聞いてくれていたから全てを吐露してしまっていた


「うん、うんうん、辛かったな。沢山泣いていいぞ」


「えっ?」


私は気付かなかったけどどうやら途中から感情の赴くままに言葉を吐き出していたら涙も一緒に流れ出ていたみたい。昨日あれだけ泣いたのにまだ涙が出るなんて………どんだけ私は我慢してたんだろうか


「ず、ずびまぜぇん」


「構わんよ。泣きたい時に泣けることはいいことだ。愚痴なら何時でも付き合ってやるから気軽に言ってくれ」


「だ、だんびょおぉぉ」


団長に抱きついて泣きじゃくってしまった私はその時の感情のまま動いたことを直ぐに後悔した。私の涙と鼻水が団長の服を汚してしまったからだ。すいませんと謝ったけど笑いながら部下の想いが込められた服になったなと笑ってた。本当にいい人過ぎる


「折角、腫れを引かせたのに………はぁ~」


もういいや、諦めて魔法訓練場に行こう。あそこは基本的に不人気なのか魔法使いが少ないのか人があまりいない。まぁ、魔法は習得が難しいと言われてるし本人の才能によることも大きいみたいだし魔法が使える人は少数派なんだけど


「よしっ! 誰もいない」


先ずは的を準備して様々な魔法を速く展開出来るようにしよう。陰口の練習もしたいしやりたいことは沢山あるからね


「………えっ?」「えっ?」


倉庫の扉を開けると先客がいて同じように的を出そうとしてる人がいた。それは今、最も会いたくない人物、ルミナスだったんだから


「………えっと」


「訓練するんでしょ? 出して上げるから待ってて」


「あ、ありがとうございます」


何で私は敬語で話してるんだろうか。で、でも、気まずさMAXだし、正直避けてたから心の準備が出来てないし、何を話せばいいかわかんないし、どんな顔すればいいかもわかんないし………や、ヤバい! 頭のなかグルグルしてきて訳わからなくなってきた。と、取り敢えず………魔法の訓練適当にやったら逃げよう


「す、すいません」


「………別についでだから。三つで大丈夫?」


「だ、大丈夫です」


そぉーとルミナスを見るとルミナスも的を三つ用意していて少し離れたところでやるようだ。どうやら気を遣ってくれたみたい。何か申し訳なくてすいません

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