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原点禁書――The Zero’s Forbidden Codex  作者: トランス☆ミル
第一章 誕生

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第七篇 天越宇宙設計記

天越宇宙オメガバースが誕生する以前、神越宇宙ゴッドバースに在る超越者ビヨンダーたちは、長きに渡り思考していた。


より良き世界の形とは何か。可能性とは、どこまで許されるべきか。


この時、世界には、ただ一つの宇宙ユニバースしか存在しなかった。


それは、基本的三位概念体――創造者クリエイター破壊者デストロイヤー観測者オブザーバーが最初に生み出した原初の存在である。


完全であり、同時に、閉じていた。


原初宇宙アルファバースは安定していた。


だが、安定し過ぎていた。


変化は起こらず、選択もなく、物語も生まれない。


超越者ビヨンダーたちは理解した。世界を広げるには、単なる拡張では足りない。支えとなる基盤が必要なのだと。


そこで立ち上がったのが、超越者ビヨンダーの一角、全越者オムニビヨンダーの三柱であった。


神皇帝。魔皇帝。天皇帝。


彼らは、三位概念体そのものを直接模倣することを避けた。


創造を創造すれば、無限に増殖する。


破壊を破壊すれば、全てが無に還る。


観測を観測すれば、世界は停止する。


故に彼らは、三位概念から世界を成立させるための中間概念を導き出した。


それが――『構成十四概念』である。


構成十四概念は、創造でもなく、破壊でもなく、観測でもない。


だが、それら三位の力を分解し、配分し、制御する柱であった。


十四の概念は、世界の輪郭を定め、法則の流れを整え、可能性が暴走しないための「器」として機能する。


後に、彼らはこう呼ばれることになる。『創造主ペアレント』と。


それは、全てを生んだ神ではない。


世界が自ら育つための親である。


構成十四概念が設定された瞬間、世界は一段階、昇華した。


重なり、分かれ、内包し、外延する構造を獲得した。


こうして生まれたのが、天越宇宙オメガバースである。


楽園エデンと呼ばれたそれは、最初から全てを超越した世界だった訳ではない。


だが、全てが生まれる余地を持つ世界ではあった。


天越宇宙オメガバースは完成ではなく、設計である。


未来でもなく、過去でもなく、観測され続ける現在の構造。


この時点で、天越宇宙オメガバースには意思を持つ存在はいない。


ただ、世界が世界として存在できるだけの枠組みが置かれたに過ぎない。


だが、この設計こそが、後に神々を生み、生命を生み、争いと祈りと物語を無数に生み出すことになる。


楽園エデンとは、完成された世界ではない。


可能性を拒まない世界の別名なのである。


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