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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
     【 友達との再会 】 マチルフォント公爵領 マチルフォント公爵邸
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♥ ダンスレッスン室 1


──*──*──*── ダンスレッスン室


 護衛騎士ソニランに案内されたダンスレッスンの前に着くと、護衛騎士ソニランが両扉の片方のドアを開けてくれた。


 オレ(ベアリーチェ)とセフィは護衛騎士ソニランに促されてダンスレッスン室の中へ入った。


 護衛騎士ソニランは中へは入らずに両扉の前で待ってくれているみたいだ。


 シュケルハン邸の中にもダンスレッスン室はあるけど、似たような作りでひろ(びろ)としている。


 これだけひろ(びろ)としてると踊り易いよな。


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、ダンスの練習を始めましょう。

  先ずはステップのお復習さらいをします 」


ベアリーチェ

「 おう!

  どんといだ! 」


 レッスンを付けてくれるセフィに対してオレ(ベアリーチェ)カーテシー(れい)をするとセフィがバウ(お辞儀)をしてくれる。


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、初級ステップと初中級ステップです 」


 セフィがリズミカルに両手をパンパンと叩いてリズムを取ってくれる。


 オレ(ベアリーチェ)はセフィの手拍子のリズムに合わせて、セフィに指示された初級ステップと初中級ステップを踏む。


 セフィから合格点をもらえる迄、オレ(ベアリーチェ)はひたすら初級ステップと初中級ステップを踏み続けるだけだ。


 セフィの指導はスパルタで厳しい。


 精霊は妥協を許さない性格なのか??


 子供のオレ(ベアリーチェ)にも踊り易いテンポに合わせて1人でひたすら初級ステップと初中級ステップを繰り返した。






セフィ:セフィロート

「 ──そこまで!

  基本が身に付いてますね。

  ベリィ、次は中級ステップです。

  足使いが複雑になりますよ 」


 セフィが再び手拍子でリズムを刻み始める。


 初級ステップと初中級ステップは、ちゃんと出来てるみたいだ。


 セフィに誉められたのが嬉しい。


 気合い入れて中級ステップも頑張るぞ!


 中級ステップは気持ちステップが少し複雑で小難しくなっている。


 10歳なら初級をマスター出来ていれば問題ないらしい。


 14歳で初中級をマスター出来ていればじょう(じょう)だ。


 18歳には中級をマスター出来れば上出来だ。


 上級ステップはほんにダンスが好きな大人がマスターするステップで、上級ステップをマスターするとダンスコンテストへの出場が出来るらしい。


 オレ(ベアリーチェ)は既に上級ステップをセフィから教わっている。


 流石に子供の身体からだで上級ステップを踏むのは、かなり難しい。


 上級ステップは大人用のステップだし、大人に合わせて足使い方が更に複雑になっているからだ。


 前世で見ていたTV番組の中で、お笑い芸人や芸人達がペアを組んで社交ダンスを踊るの番組を見ていた事がある。


 前世にはいろ(いろ)なダンスがあったけど、ついつい社交ダンスを思い浮かべちゃうんだよな。


 社交ダンスはTVの画面越しで見ていただけで、知識もないし、踊った事もなければ、練習した事もないド素人だ。


 まさかダンスを踊る身分に転生するとは思ってもいなかった。


 子供でもダンスが滅茶苦茶い子もたし、社交ダンスにもキッズ部なんてのもあった。


 現代の子供がレベルの高いダンスを踊れるんだから、オレ(ベアリーチェ)だって練習したら踊れるようになる筈だ。


 女の子に生まれ変わっても、身体からだを動かすのが好きなのは変わらないから、ダンスを踊るのはきらいじゃない。






セフィ:セフィロート

「 ──そこまで!

  上達しましたね。

  次は上達ステップです。

  ステップが更に複雑になりますよ。

  転ばないように気を付けてください 」


 セフィの手拍子に合わせて、複雑になったステップを踏む。


 ついて行くのがやっとで、足が絡まりそうな程にせわしい。


 目が回るぅ〜〜〜〜。






セフィ:セフィロート

「 ──そこまで!

  上級ステップはまだ(まだ)ですね。

  精進しましょう。

  次は初級ステップ,初中級ステップ,中級ステップを交互にしますよ。

  ステップの切り替えに気を付けてください 」


 セフィの手拍子に合わせて初級ステップ,初中級ステップ,中級ステップを交互に踏む。


 ステップの切り替わるタイミングが掴めないから難しい。


 セフィの鬼っ!!


 途中で上級ステップを入れてないだけ良心的だけど…。






セフィ:セフィロート

「 ──そこまで!

  だいぶんタイミングを掴めててますね。

  その調子で続けてください。

  次は初級ステップ,初中級ステップ,中級ステップをランダムにします。

  タイミングをしっかり見極めてください 」


 セフィの手拍子が始まる。


 最初は初級ステップからスタートするけど、次からはステップがランダムになる。


 手拍子のテンポを変えてるとか鬼畜か!!


 テンポの変わるたびにヒヤヒヤするぅ〜〜〜。


 これ、相手がないからステップを踏めるだけで、相手がたら多分…出来ないかも知れない。


 オレ(ベアリーチェ)のダンスの練習相手が出来るのってセフィしかないだろ。


 まぁ…そんな事は、いっか!






セフィ:セフィロート

「 そこまで!

  上達しましたね、ベリィ。

  フットワークの正しい足の使い方も上達してます。

  ベリィは飲み込みがはやいですね 」


ベアリーチェ

「 当然だろ!

  なんせ、オレ(ベアリーチェ)の前世は大学生だからな!! 」


セフィ:セフィロート

「 そうでしたね、ワタシのベリィ。

  手始めにブルースを踊りましょう。

  初心者向けのLv1,2,4はナチュラル(右回り)、初級向けのLv3はリバース(左回り)で踊ります。

  ベリィ、出来ますね 」


ベアリーチェ

「 おう!

  ブルースはスローリズムダンスだから、楽勝だぜ! 」


セフィ:セフィロート

「 ふふふ。

  始めましょう 」


 からかメロディーが流れてた。


 歌詞の付いてないメロディーだ。


 前世の言葉で言えば、クラシックかな?


 オレ(ベアリーチェ)メロディーに合わせて、1人でブルースを踊る。


 Lv1,2(初心者向け)ナチュラル(右回り)で踊ったら、Lv3(初級者向け)リバース(左回り)で踊って、最後はLv4(初心者向け)ナチュラル(右回り)で踊る。


 右回り(ナチュラル)から左回り(リバース)に切り替えるのが難しい。


 セフィは、やっぱり鬼だな!


 音楽がまった。


セフィ:セフィロート

「 ベリィ、かったですよ。

  とても丁寧に踊れてました。

  姿勢も美しくキープ出来てました。

  今日きょうのブルースも合格です 」


ベアリーチェ

「 やったぁ!

  じゃあ、あとでシールを貼ってくれよな! 」


セフィ:セフィロート

「 勿論です。

  次はスローワルツの初心者向けを踊ります。

  Lv3,9,12,5(初心者向け)です。

  Lv3,9をリバース(左回り)、Lv12はナチュラル(右回り)、Lv5はリバース(左回り)で踊ります。

  ベリィ、出来ますね 」

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