✒ 【 平民街を観光しよう 】 平民街 / 人気の飲食店でランチを楽しむ 1
──*──*──*── 飲食店
ベアリーチェ
「 ──ふわぁ…………此処が平民に人気のある飲食店なんだぁ~~~。
何だろう……懐かしさを感じる外観だなぁ。
…………居酒屋っぽく見えてるのはオレの気の所為かな?? 」
セフィ:セフィーネ
「 ベリィお嬢様、言葉遣いを気を付けてくださいませ 」
ベアリーチェ
「 あっ、そうだった……。
ついつい忘れちゃうな~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 次から忘れたらペナルティを── 」
ベアリーチェ
「 心の底から気を付けますわ~~。
ほほほほ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 その意気です、ベリィお嬢様 」
セフィーネの笑顔が怖いよ…。
ペナルティとか厳し過ぎないかな!?
心して気を付けないとだぞ、オレ!!
なんて心の中で決意を固めている間にセフィーネが飲食店のドアを開けてくれた。
専属侍女になってもレディファーストは変わらないんだな。
レディファーストって言うよりは “ 令嬢ファースト ” ってヤツかな?
ベアリーチェ
「 有り難う御座いますわ~~、セフィーネ。
助かりますわ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 どう致しまして、ベリィお嬢様 」
──*──*──*── 飲食店・店内
店内へ入ると大勢の平民達でワイワイ,ガヤガヤと賑わっている。
やっぱさぁ、店内の雰囲気が居酒屋っぽく感じるんだけどなぁ。
嫌いじゃないよ、こういう雰囲気!
ベアリーチェ
「 賑やかで楽しそうな店内ですわね~~。
心が躍りますわ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 呉々も本当に踊らないでくださいませ 」
ベアリーチェ
「 まぁ~~。
セフィったら冗談を!
本当に踊ったりはしませんわ~~。
ほほほほほ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 ベリィお嬢様、彼方の席が空いております。
移動しましょう 」
ベアリーチェ
「 そうですわね~~ 」
セフィーネがオレの手を取ってエスコートしてくれる。
私服のセフィーネも良いけどさ、私服のセフィロートも見てみたかったよなぁ……。
未成年は亜人類を連れて歩いたら駄目らしいから実現は無理そうだけど…。
一寸だけセフィロートが恋しくなっちゃったかな(////)
スパルタでさえ無ければ花丸満点なんだよな…。
セフィ:セフィーネ
「 ベリィお嬢様、お座りください 」
ベアリーチェ
「 有り難う御座いますわ~~、セフィーネ 」
オレが座り易いようにとセフィーネが椅子を後ろに下げてくれる。
セフィーネがオレにしてくれる事は全てが紳士的なんだよな。
オレが椅子に腰を下ろして座るとセフィーネが静かに椅子を動かして位置を調整してくれる。
ベアリーチェ
「 有り難う御座いますわ~~、セフィーネ 」
セフィ:セフィーネ
「 どう致しまして。
ベリィお嬢様、メニューです 」
態々メニューを開いてからテーブルの上に置いてくれる。
ベアリーチェ
「 あら~~、トーティヤって何かしら~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 切り込みを入たパローと呼ばれる薄生地の上に好きな具材を乗せて畳んだパローを鉄板で焼いた料理のようです。
具材は4種類中2種類を選べるみたいです。
マッシュポテトとチーズは決まっているようです 」
ベアリーチェ
「 鉄板焼き……食べてみたいですわ~~。
マッシュポストとチーズだけでも十分美味しいですわね~~。
具材は何にしようかしら~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 ケルメケッチタのステーキがありますね。
サザーマイドのパスケもあります 」
ベアリーチェ
「 名前だけではどんな料理か分かりませんわ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 ケルメケッチタとはワニに似た怪物です。
一般的なワニより小型で素早く、穴へ潜って暮らしています。
焼くと香ばしいナッツの香りがして美味しいですよ 」
ベアリーチェ
「 食べてみたいですわ~~。
サザーマイドのパスケはどんな料理ですの~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 サザーマイドは養殖されている食用蠍の事です 」
ベアリーチェ
「 サ…蠍ぃ……ですの~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 パスケとは姿揚げの事です。
植物油でカリッと揚げた蠍にヴニベと呼ばれる粉末をまぶした料理です。
外はサクッとして、中身はトロッとして美味しいですよ。
この飲食店ではサザーマイド料理が人気のようです 」
ベアリーチェ
「 …………帝国の平民って…食用蠍を好んで食べますの~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 サザーマイドは栄養があって、煮こみ料理,蒸し料理,茹で料理,焼き料理,炒め料理,炙り料理に合うんです。
手頃な値段で買えて殻ごと美味しく食べれる事もあり、世代を越えて人気です 」
ベアリーチェ
「 そ…そうですのね~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 サザーマイドのパスケは名物料理ですから注文しましょうね 」
ベアリーチェ
「 …………蠍を食べますのね~~ 」
まさか帝国で蠍を食べる事になるとは思いもしなかったな…。
本音は「 食べたくない! 」だけど…………名物料理みたいだから食べないと駄目な感じかなぁ??
セフィ:セフィーネ
「 因みにパローにはサザーマイドの殻の粉末が練り込まれているそうです。
殻を剥いたサザーマイドの唐揚げもあります。
注文しますね 」
「 止めてぇ~~~~!! 」と言って止めれないオレはチキンだよなぁ……。
殻を剥かれた蠍の唐揚げって美味いのかよ??
どうせなら天麩羅とかフライとかにしてほしいよ。
ベアリーチェ
「 …………セフィーネ、蠍料理はそれぐらいに── 」
セフィ:セフィーネ
「 ベリィお嬢様、スープラもあります。
スープラは炒めた肉団子をガンユースープで煮込んだ料理です。
汁物はこれにしましょう 」
ガンユースープって何だろうな……。
気になるけど、蠍件もあるから怖くて聞けないよぉ~~~。
ベアリーチェ
「 …………セフィーネ、食べきれないと困りますし……そのぐらいで止めましょう? 」
セフィ:セフィーネ
「 そうですか?
未だ4品しか選んでませんよ 」
ベアリーチェ
「 もう、十分ですわ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 そうですか?
では4品を注文しますね 」
ベアリーチェ
「 お願いしますわ~~ 」
何とか止める事が出来て良かったぁ!!
食べた事もない蠍料理を4品も食べないといけないなんて、これは罰ゲームか何かなのか??
もしや……これはセフィーネが言っていた “ ペナルティ ” なのかぁ??
飲食店で働いているウェイターがセフィーネの注文を受けてくれる。
初来店サービスとして “ タンニチャン ” ってのを付けてもらえるらしい。
“ タンニチャン ” って何だよぉ!!
また蠍料理じゃないよね??
ベアリーチェ
「 セフィーネ、タンニチャンって何かしらね~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 食後のデザートですよ、ベリィお嬢様 」
ベアリーチェ
「 デザートですの~~?
初来店の御客にはデザートが無料で提供してもらえますの~~? 」
セフィ:セフィーネ
「 評判が良ければメニューに載せるそうです。
サービスなのは試食品だからです 」
ベアリーチェ
「 デザートの試食品ですの~~?
どんなデザートなのか気になりますわね~~。
少し怖いですわ~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 タンニチャンにはサザーマイドは入ってませんよ 」
ベアリーチェ
「 あ……そうですの~~?
良かったですわ~~♪ 」
試食品のデザートには蠍は入ってないんだな?
マジで良かったぁ~~~~(////)
デザートだけは安心して食べれるんだな!
オレは心の中でホッと胸を撫で下ろして安堵した。




