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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
【 一六〇六日目 】 アブカニズダ帝国 帝都 ─→ フィールド ─→ ランシティブ公爵領地 ランシティブ公爵邸
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✒ 【 婚約者として… 】 滞在部屋 / 迷子のモンスター 1


──*──*──*── 滞在部屋


 中庭から滞在部屋へ戻ってた。


 先ず事は、ドアの鍵をしっかり掛ける事だ。


 間違ってもランシティブ公爵の使用人達に入室されるわけにはいかないからだ。


 勿論、忘れたらいけないのが防犯魔法,盗聴防止魔法,盗撮防止魔法のたぐいだ。


 怪我をした怪物モンスターかくまって、傷が完治するまで世話をするわけだから、用心しないといけない。


ベアリーチェ

「 セフィ……、先ずは綺麗にしないとだよな? 」


セフィ:セフィーネ

「 浄化魔法を掛けます。

  消毒効果もありますからね 」


 セフィーネは「 チィ~~~ 」とよわ(よわ)しく鳴いているセブラミゼードドに浄化魔法を掛けてくれる。


 血を流し過ぎて寒いのか小さな体を小刻みにブルブルと震わせている。


ベアリーチェ

「 セフィ、ほんに大丈夫なのか?

  すっごく震えてるよ!

  死んじゃったりしない? 」


セフィ:セフィーネ

「 ベリィ、落ち着いてください。

  弱っていますけど簡単に死にはしません 」


ベアリーチェ

「 う、うん…… 」


セフィ:セフィーネ

「 体は綺麗になりました。

  消毒もしましたから本格的な手当てをします 」


ベアリーチェ

「 うん…… 」


セフィ:セフィーネ

「 ベリィ、セブラミゼードドの餌となる草花と昆虫を用意しました。

  草花と昆虫を一緒に擂り鉢の中でペースト状になるまで擂ってください 」


ベアリーチェ

オレ(ベアリーチェ)がするの? 」


セフィ:セフィーネ

「 お願いします、ベリィ 」


ベアリーチェ

「 任せて!

  ちなみに昆虫って…………うぉっ?!

  …………マジかよ…なんか…カブトムシの幼虫みたいだ…… 」


セフィ:セフィーネ

「 その昆虫を使うとペースト状になり易くて喉越しもくなります。

  草花は体力を回復させる効果もあります 」


ベアリーチェ

「 …………頑張るぅ… 」


 セフィーネにセブラミゼードドの手当てを任せたら、オレ(ベアリーチェ)はセフィーネが用意してくれた擂り鉢の中へカブトムシの幼虫みたいな昆虫を入れて、その上に草花を乗せた。


 なるべく昆虫が潰れるのを見たくないから草花で昆虫を隠したんだ。


 擂り粉木を使って擂り鉢の中に入れた材料を擂る。


 前世に料理で擂り鉢と擂り粉木を使った事があるから、この作業がなつかしく思う。


 なるべく擂っている材料を見ないように見ないように気を付けて擂り粉木を懸命に動かす。






セフィ:セフィーネ

「 ベリィ、手当てが済みましたよ。

  安心したのでしょうね、今は眠っています 」


ベアリーチェ

「 そうなんだ。

  セフィ、がとう… 」


セフィ:セフィーネ

「 セブラミゼードドの巣を用意します。

  餌が出来たら教えてください 」


ベアリーチェ

「 うん 」


 セフィーネが〈 (原質)(みなもと) 〉を構成してセブラミゼードドの巣を出してくれた。


 座蒲団ほどの大きさで真ん中が凹んでいて窪みになっている。


 藁みたいなので出来ている巣はカマクラみたいにドーム状になっている。


 猫用にも似たヤツがあったよな~~。


 スヤスヤと眠っているセブラミゼードドをセフィーネが巣の中へ入れてくれる。


 こうやってみると、丸まって寝てる猫みたいに見えなくもない。


ベアリーチェ

「 警戒してないのかな?

  眠ってる姿って可愛いな(////)」


セフィ:セフィーネ

「 ベリィ、手を動かしてください。

  起きた時に餌がないと鳴き出しますよ 」


ベアリーチェ

「 必死に作ってるよぉ!!

  だけどさぁ、なか(なか)ペースト状にならないんだよぉ~~~ 」


セフィ:セフィーネ

「 根気がいる作業ですからね 」


ベアリーチェ

「 うぅ゛~~~……臭いがキツいぃ~~~ 」


セフィ:セフィーネ

「 人間にはキツい臭いでもセブラミゼードドの食欲を匂いですよ 」


ベアリーチェ

「 うぇ゛~~~…… 」


セフィ:セフィーネ

「 草花に比べて昆虫の量が少ないですね。

  全部入れてください 」


ベアリーチェ

「 え゛っ!?

  全部入れるの?

  入れ過ぎなんじゃ…… 」


セフィ:セフィーネ

「 それだとまで経ってもペースト状にはなりませんよ 」


ベアリーチェ

「 …………ひぇ~~~ 」


 セフィーネに容赦なく擂り鉢の中へ残りの昆虫を入れられてしまった。


 生きているカブトムシの幼虫を擂り粉木で潰すのってグロくてエグいんだけどなぁ……。


 草花から出ている緑色の汁と潰れた昆虫の身と紫色の汁が混ざり合って気味の悪い色に変色していく。


 いやだぁぁぁぁぁああああああッッッ!!!!


セフィ:セフィーネ

「 ベリィ、もっと真面目に擂り粉木を動かしてください 」


 口調はセフィなんだけど、容姿がセフィーネだからなのか容赦ない。


 まるでセフィロート(専属執事)の女ver.じゃないかよぉ!!


 兎に角、オレ(ベアリーチェ)はキツい臭いを放ちながらしょく悪い色へ変色している餌をペースト状にする為、一心不乱に擂り粉木を動かし続けた。






ベアリーチェ

「 ──もっ……もう……無理ぃ~~~~!!

  セフィ~~~、オレ(ベアリーチェ)の両腕は限界だよぉ!! 」


セフィ:セフィーネ

「 ──い感じにペースト状になりましたね。

  次に飲み込み易くする為に濾しましょう 」


ベアリーチェ

「 濾すの?!

  濾したら終わりなんだよな? 」


セフィ:セフィーネ

「 袋に入れて密封します。

  食べさせる時に袋の先を切ってからくちばしの中へ入れて、少しずつ袋から押し出せばいです 」


ベアリーチェ

「 生クリームの袋みたいな感じかな?

  やっと完成かよ……。

  結構な重労働なんだな… 」


セフィ:セフィーネ

「 親鳥は一連の工程を口の中で行います。

  子供に食事をさせるたびにですよ 」


ベアリーチェ

「 ……それと同じ事を擂り鉢と擂り粉木を使ってオレ(ベアリーチェ)にやれって? 」


セフィ:セフィーネ

「 当然です。

  例え怪物モンスターと言えども今は自身の身を守るすべすら知らない子供です。

  餌も親鳥から与えてもらわなければ生きていけない存在。

  餌を用意するのが大変でいやなら餓死させますか? 」


ベアリーチェ

「 餓死?!

  そんな事、出来るわけないだろ! 」


セフィ:セフィーネ

「 親鳥が逃がしたセブラミゼードドの子供を探している傭兵がランシティブ公爵邸の外にますよ。

  暫くは起きませんから、眠っているあいだに引き渡しますか? 」


ベアリーチェ

「 渡さないよ!!

  引き渡したら殺されちゃうんだろが!! 」


セフィ:セフィーネ

「 そうですね。

  ある程度まで育ったら放牧したあと、狩りを楽しむでしょうね 」


ベアリーチェ

「 ん?

  狩りをする為にわざ(わざ)育てて放牧するのか? 」


セフィ:セフィーネ

「 狩り好きでも下手な貴族はますからね。

  親鳥からヒナを取り上げたら人の手で飼育します。

  人に慣れさせて逃げないマトにする為です。

  人に慣れて逃げないセブラミゼードドは狩りの下手な貴族の滑降のマトになり、狙い放題で矢をられます 」


ベアリーチェ

「 酷い事を考える奴は異世界にもるんだな…。

  ライオン狩りを商売にしてる人達がTVテレビで紹介されてたのを前世でも見たよ。

  ライオンを繁殖させて、飼育員に飼育させて人に慣れさせるんだ。

  ライオンを狩りたい客がライフル銃を持って、逃げないライオン目掛けて撃ってハンターの真似事をして遊ぶんだ。

  人間ってさ金儲けの為なら平気でゲスい事しやがるよ。

  ライオンの事なんて金儲けの道具ぐらいにしか考えてないんだ。

  あんな非人道的な事を平然とするやつは全員、ライオンにい殺されちゃえばいんだよ!!

  娯楽の為にいのちもとあそぶ人間かんか生きてる価値無しだ!!

  きっと被害に遭ってるのはライオンだけじゃないよ…。

  ほかの動物も人間の考えるゲスい娯楽の被害に遭ってるかも知れないよ 」


セフィ:セフィーネ

「 ベリィの想いを汲みましょう 」


ベアリーチェ

「 うん?

  どゆこと?? 」


セフィ:セフィーネ

「 動物や怪物モンスターを娯楽目的で繁殖させ、狩りを楽しむ人間に『 めっ! 』をするんです 」


ベアリーチェ

「 えっ……なんかいやな予感しかしないんだけど?? 」


セフィ:セフィーネ

「 娯楽目的で捕らえられ、繁殖させられ、飼育され、放牧されている動物,怪物モンスターは精霊達が保護してくれます。

  人間の容姿を狩られる側の動物,怪物モンスターへ変貌させます。

  追い掛け回され、矢をられ、死にもの狂いで心身共に痛い思いを体験すれば、自分達の非道徳的,非人道的な行いを悔いて改めるかも知れませんよ。

  反省はしてもめない可能性の方が高そうですけどね 」


ベアリーチェ

「 わぁ……クズテイマーの惨劇再びじゃん… 」


セフィ:セフィーネ

「 今回は人間へ姿を戻しますよ。

  人型妖精に思う存分遊ばせたあとにですけどね 」


ベアリーチェ

「 それもひでぇ…… 」


セフィ:セフィーネ

「 折角ですから、改良した魔弾銃の試し撃ちもさせましょうね 」


ベアリーチェ

「 更にひでぇ!! 」


セフィ:セフィーネ

「 矢をるだけでは危機感を感じないでしょう?

  いのちもてあそぶのですからいのちを奪われる危険をリアルに味合わせたいと思いませんか。

  精神的なショックは受けますけど、死にはしませんよ 」


ベアリーチェ

「 …………セフィに任せるよ…。

  クズ貴族の下らない娯楽の犠牲に遭う動物や怪物モンスターなくなるなら、思う存分にしてよ…。

  同じ貴族として恥ずかしいもん 」


セフィ:セフィーネ

「 ベリィからの御褒美ですからね、妖精達も喜びます 」


ベアリーチェ

「 う、うん…… 」


 なんと言う事でしょう!


 金持ちの道楽──、貴族の娯楽の犠牲に遭っている動物や怪物モンスターを保護したあと、関与していた人間や狩りに参加した事のある人間達が同じ目に遭わされる事になってしまったよ。


 どうせなら、前世で人間のハンティングの犠牲に遭っているライオン達も助けてあげてほしいと思うんだけど…………、流石に無理だから仕方無い。

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