6.あくまで主観的偏見ですわ
悪役令嬢の心の声が続いています。
のんびりまったり進んでいきます。
カップラーメンが出来上がるまでの間
夕方の長いレジ待ちの間
好きなTV番組で流れるCMの間
等々の隙間時間にでも読んでくださると嬉しいです。
2杯目の紅茶を頂いております、セリーヌ=マクラインです。
そういえば、悪役令嬢ざまあ系の場合、侍女にも色んな役割ある場合が多いような気がしますわ。
冷めてしまった紅茶を淹れ直してくれている侍女の顔を、改めて観察してみましょう。
亜麻色の髪をぴしっと後ろでまとめ上げています。以上です。
目覚めてから初めて見たときも思いましたが、メガネをかけているせいか、びっくりするくらい印象に残らないのです。見ている時は侍女と分かるのですが、しばらくすると侍女の顔がぼやっとしか思い出せません。
あ、ふたを落としました。ワタワタしているのだと思いますが、これまたメガネのせいであまり慌てふためいているように見えません。
見た目はともかく、ドジっ子特性は可愛いらしい特徴ですね。
私が悪役令嬢だと仮定します。
その際、私の主観的偏見による考察で、侍女の特徴として多いのは、
①ポジティブ思考。いつも元気に明るく悪役令嬢を姉のように優しく見守る。
②無表情。セリフ辛口。でも悪役令嬢を大事にし、隠密やアサシンと言った特殊能力を駆使し、令嬢を陰から助ける。
③欲に忠実。お金を沢山くれる方にすり寄っていくため、敵にもなりうるし、味方にもなりうる。でも最後は悪役令嬢自身を気に入り味方になってくれる。
大切なことなので2度言います。あくまで主観的偏見による考察です。
私の侍女はどちらでしょう。無表情に近い人の印象に残させない顔は①に見えますが、ドジっ子特性や私が倒れた時の様子を見ている限りでは②にも見えます。③は……彼女にはない気がします。無いと良いな。
またまた私の主観的偏見によれば、他に侍女の特徴として、
・サラという名前だと①姉のような存在
・アンだと②アサシン的ボディーガード
が多いです。
大切なことなので4度目言います。あくまで主観的偏見です。
よし。名前を聞いてみましょう。
「あなたのお名前教えて下さる?」
「サラ=アンと申します。お嬢様」
そうきましたか〜。
サラ=アンは私が5歳の頃から専属侍女をしてくれているそうなのです。
貴族の家だからきっと、家族よりも長く一緒にいるはずなのだけど、全く覚えていなくて申し訳なくなります。
それが顔に出ていたのか、
「大丈夫ですよ。ゆっくり思い出していきましょう」
優しい声で言ってくれました。顔は無表情だけれど、優しさがとても身に沁みます。
サラ=アンの様子をみるに、悪役令嬢特有の、幼い頃手がつけられないほどワガママで使用人を何人も辞めさせているとかの悪行はしていなそうです。
ますます私は、モブに近い悪役令嬢のような気がします。
モブとはその名の通り、その他大勢の一人。物語においてメインを引き立たせるためのにぎやかし。
悪役令嬢とは敵方のメインであるべき存在なのに、悲しいかな。悪役令嬢にもモブが存在します。
それは、断罪劇がメインではない場合。
乙女が悪役令嬢以外の試練を乗り越えるイベントがメインの場合、例えば魔王を倒しに行ったり、瘴気を浄化する旅に出たりするのがメインならば、悪役令嬢はにぎやかしにしかなりません。
特にいじわるをするわけではありません。ただ「攻略対象者の婚約者」というハードルを設置するためだけに存在します。
聖女へとグレードアップなんかしちゃった暁には、シルエットまたは文章1行で「婚約破棄した」でおしまいです。
悪役令嬢にも色々苦労やらなんやらあったと思うんですよね。
王太子の婚約者だったりなんかしたら、幼少期から、他の子供たちが遊んでいるのを横目に、辛い王妃教育を朝から晩までしていたことでしょう。
それなのに、婚約破棄された悪役令嬢は傷物として、ひっそり修道院へ行くか、領地に戻って一生独身で過ごすか……。
それが一瞬でおしまいってどういうことですの!!
しっかり描かれることもなく婚約破棄なんてあんまりです。せめて可憐に散らせてほしいものです。
いえ、散りたくはありませんが。
モブ悪役令嬢だとしたら、セリーヌ=マクラインという名前に見覚えがないのも納得です。そもそもセリフもないでしょうから、声優紹介などでも名前のクレジットが無かったはずです。
あくまで私がモブ悪役令嬢と仮定してですが。
そういえば、私に婚約者はいるのでしょうか?
読んでくださってありがとうございます!
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