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16.これこそ転生チートですわ

お越しくださりありがとうございます。

本日もゆっくりのんびり悪役令嬢(仮)始まります。

 どうにかレンに旅立ってもいいと思ってもらえる手段はないでしょうか。

 前世ならすぐにテレビ電話やSNSで繋がれたんですけど……。


 そういえば!

 これはもしや主人公のチート待ち案件では? と思った事柄がありました。


 ≪ 風魔法を使ってメールを届ける ≫


 異世界転生者は色々前世の知識チートを使って無双することがあります。

 それは、お料理だったり、お化粧だったり、勉強だったり、お料理だったり、経済的仕組みだったり、お料理だったり……。


 お料理多めな気がいたしますわ。


 異世界からの転生者を待っていたかと思えるくらい、「え? なんでその分野だけ歴史の中で誰も考えなかったの?」と言った事柄が、乙女ゲームやラノベには、いくつか散りばめられていることがよくあります。


 この世界は魔法が発達しているのに、郵便はまだ人の手によって配達されています。


 これってまさに主人公を「待ってたよ!」案件のように、考えれば考えるほど思うのですが。


 平民の識字率が高くないのかもしれません。そのため手紙もそんなに多くなく、発展も遅れているのかもしれません。でも貴族の間での手紙のやり取りはとても重要でしょうし。やっぱり、発展が遅れている理由が分かりません。


 どちらにしろ、この分野、私が発展させてもいいのではないかしら?

 

 この国の識字率をあげるのはさすがに短期間では無理ですし、転生するにしても王子・王太子妃レベルでないと難しいように思います。

 でも、魔法による手紙の郵送手段だけでしたら、既存の魔法を応用して何とかなりそうな気がいたします。

 だって私も転生者ですから!


 でも私がチート案件取ってしまったら、主人公が困ってしまうかしら?

 私の今いる世界は料理の分野はとても発達しているみたいですし……。

 でもチート案件が1件という事は無いですわよね。

 いろんな分野で、他にも主人公の為に無双できる分野はあるでしょう。


 ですので、こちらの無双は私とレンの為に譲っていただいてもいいのではないかしら。

 風に乗って手紙が飛び交うのって、なんて素敵なのかしら。某メガネをかけた魔法少年の顔が頭に浮かびます。


 そうとなれば早速レンに提案してみましょう。

「ねえレン」

 まだここに残る算段をぶつぶつ言っているレンに声を描けます。

「風魔法で手紙を送ることってできないかしら?」

「たしか、過去に大学付属の魔法機関が研究していたな」


 既出でしたか~。


 試す間もありませんでした。魔法映画を見た事があるというだけの私が、無双できると思ったことが恥ずかしいですわ。

 先ほどまで少々上から目線で考えていたことは、世に出る前に抹消ですわね。ほほ。


 気持ちを切り替えましょう。既出なら、それを使えばいいだけですわね。何事もポジティブですわ。


「その方法は難しいのですの? それを使えばもっと頻繁に手紙のやり取りができるではないですか」

「うーん。それは少し難しいかな」

 と言いつつ、レンは詳しく説明してくれました。

「仕組みは、磁石のようにくっつこうとする性質の魔法陣を2つの風魔法石それぞれに描き、両方の魔法石に、同一人物による同一の記号を記載する。一つを届け先に固定し、もう一つの風魔法石を手紙に入れる。これで手紙は届け先に置いてある風魔法石目指して飛んでいくというわけさ」

 同一の記号とは、サインのような物でしょうか。

「でも、それでしたらどこが難しいんですの? すぐに実行できそうな素敵なアイデアではないですか」

「それがね、風魔法石が重すぎてあまり高く飛ばせないんだ。せいぜい地上5㎝位をゆーっくり飛ぶしかない。そうなると、踏まれる可能性も高いし、建造物にくっつきそのまま取れなくなったりする。長距離であればあるほど大きな風魔法石が必要になるから、ますます難しくなる」

「まあ……」

「ここからラジヴィオラ公爵領までだと、セリーヌの頭位の大きさの魔石が必要だね。もちろん飛べないよ」

 風魔法石が道をズリズリ移動していく……近隣住民を恐怖に陥れそうですわね。

 それにきっと普通の郵便の方が早いですわ。

 

 案外転生チートって難しいんですのね。

お読みくださりありがとうございます。

気に入っていただけましたら、評価の方お願いいたします。


今日は猫の予防接種に行ってきました。

予防接種が終わった後、キャリーバッグに自らそそくさと入っていく姿が好きです。


今週もお疲れ様でした。

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