表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/100

怒涛の街づくりーやり過ぎか?ー

怒りと共に俺の暴走は始まった。



地下室なんてケチな事はヤメだ。

『地下街』に変更。

街と名乗る以上は、スペースの確保が必要だ。

と、言う事で森全体の地下数百メートルに『街』作り。

スペースは、森の全ての地下。

要するに、森の地下は『街』になる。


一層目は、防御層

二層目は、武器や防具の素材倉庫兼、加工場

三層目は、住宅街

四層目は、生活圏(学校・病院・商店等)

五層目は、備蓄倉庫


の五層構造。

まだ、色々と不満足だが、一層目だけ力を入れた。

防御の為にあっちの世界で言うダイヤに相当するの石『ブラックモア』を砕いて防御層に散りばめ硬度の強化をした。

更なる強化に、希少魔石で有名な『ランパス』を混ぜ魔力に対する防御力をアップした。

ふー。少しは満足した。

これで、火・水・風・闇のどの魔法でも(レベル5)最高レベルまで耐えられる。

ただ、土と光には少々弱いが魔族は土と光の魔法を持たないから良いだろう。


地下街をひとまず、完了した俺は、『万里の長城』作戦に移る。

森の周りを囲む為つもりだ。ただし、壁ではない。

『魔木』の作製となる。

この『魔木』は、木々がバリア的な魔力を持つという訳だ。

もちろん、ゲームの設定にそんな物はない。

これは作り方に秘密があるのだ。


魔木の作製方法は、『木の万能薬』を蒔く。

簡単に思えるがこの万能薬が特殊なのだ。

これは、子供の頃に偶然出来たラッキーアイテムだ。

『創造』の実験を繰り返してた頃の事だ。

不思議な事に、これが効く。

木のバリアは、意外に凄くて魔族が近づくとバリアを発生させ森全体にバリアが完成する。

レベルも、蒔く量で変化する。

最終形態では、まるで自我が目覚めたかの如くなる予定だ。

ま、実はそこまで実験をしてないが。



やり終えた達成感でドヤ顔の俺が皆んなのところに戻ると、ベルンが睨みつけてる。

えー。なんでだ?


「このアホー。

人が目立たないように苦心惨憺したと言うのに、自分でこんなに目立つなんて。バカじゃないか?

だいたい、この馬鹿っ広い地下街におかしな石や

ありえねー『ランパス』の多用。

はー。

お前の中で『ランパス』はどの位置にいるんだ?

ありゃ、『奇跡の石』って神殿が呼んでるんだぞ。

全く。

なに気にしてないツラしてるんだか。

はー。お前のドヤ顔見てると、一人で熱くなった俺が、ほんと馬鹿みたいだな。

仕方ない。もうやっちまったんだからな。」


ベルン。怒涛の怒りの後はかなりの疲労感だったな。

ま、実際やり過ぎた感はある。

が、後悔はない!


例え、誰が来て面倒くさい事になっても後悔はしない。


さーて。

ララの美味しいご飯食べたら『大門』作りに行こうかな。ギルド本部も作ってと。まだまた忙しいぞ!



全員がドン引きだったが、もちろんラルが気づく筈もない。暴走とは、恐ろしい。


この暴走が後に色々な事を巻き起こすが、それを予想してないのは当然、ラルのみ!!


そして、そんな皆んなの様子すら、エドだけが白けた顔で眺めていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ