7話
久しぶりの投稿です…!
「その格好…」
ごくり…全員が息を呑む音が聞こえてくる。ぼく達は頼むから大声で名前を呼ばないで欲しいという思いでいっぱいだった。
「その格好…めずらしいな!!お前らそんな格好でどこにいくんだ?」
ふぅ、取り敢えず大声で名前を呼ばれるようなことがなくて良かった。
「えっとね、西の森にこの前行ったんだけど薬草の群生地を見つけたの!だからそれを取りに行こうと思って!」
「そうだったのか!…それにしてもその格好といい、その喋り方どうしたんだ?それに薬草を取りに行くならいつもの格好の方がいいんじゃないのか??」
『「…。」』
…カルティアは勘が鋭くてぼく達の変装には当然の様に気付く。しかし、察する力はなかったようだ…。そういえば、カルティアは以前、街の警備隊が変装しているのに気付いて
「あれ?なんで変装してんの??」
警備隊の人が容疑者を監視してたのにカルティアが変装って思いっきりそう言ってしまったせいで追ってた人に逃げられたって聞いたことがあるような…。
…カルティア、よくクビにならなかったよね。
「まぁ、細かいことはいいか!」
ぼく達が無言だったからなのか、それとも本当にさして興味が湧かなかったのか、そういって身分証明書を出せよと合図した。それから、ぼく達は頷いて偽造の身分証明書をカルティアに見せた。もし組織に聞かれていたとしたら正直、カルティアとの会話の時点でちょっと疑われてるかもしれないが本物の身分証明書を出しては全てが水の泡だ。ぼく達はカルティアに頼むから察して通してくれと願いながらそれぞれ偽造の身分証明書を出した。
「よし、行っていいぞ!」
カルティアは偽造の身分証明書をぼく達とわかっているから大して見てなかったのかもしれない。驚いた様子もなく自分達を通してくれた。
「気をつけてな!」
カルティアの言葉にぼく達は頷いて西の森に進む道を進んで行った──
ぼく達は西の森に入った後、組織の追手が来ていない事を確認したが、それらしい気配はなかったので女装作戦は成功したのだろう。しかし、この女装した姿のまま森を歩くのは大変だということになりそれぞれ元の格好に着替え直した。
「組織の追手らしき気配はないけどこれから、カモフラージュの為に北の森にまっすぐ進むんじゃなくてたまに方向を変えながら進むからついてきてね。」
そういうとみんながわかったという風に頷いた。そうしてぼく達は湖の方向へ行ったように見せかけたり、薬草の群生地へ行ったように見せかけたりしながら西の森を歩いて行った。




