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ダイヤル少年と親友の逃避行  作者: 青雲こか


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3/7

3話

第3話!!

 


「しっ」


 足音が聞こえてきた。…さっきの鬼たちかはわからない。それに何も追いかけてくるのが鬼だと決まったわけではない。…もしかしたら、“成功例”も追いかけてきているかもしれない。


「ふぅ…行った..み、たいだな」


『はぁ〜〜』

 3人で一斉にため息をつく。


「ぷっ…!」

「あはは」

「ふふっ」


 なんだか3人で大きなため息をついてしまったのがおかしくて笑ってしまった…


「はぁ…さっきの話の続きだが、あそこの町は割と大きくてリスクは高いが今、手元に何もないから少し危険でも俺はあの町に行くべきだと思う」

「…僕もそう思う」

「待って!まだ話してないことがある」


 実は黒い表示にすると操られる、というのの他にもこのダイヤルには機能が割り当てられている。黒の表示にした時ほど、能力は上昇しないがそれでも戦力の一部としてふたりには知っておいて貰った方が良いだろう。

 赤紫の表示は攻撃力上昇、青緑の表示は速度上昇、黄色は思考速度が上昇する。ちなみに、黒は身体能力上昇、と言ったが厳密にはぼくの知っている限り、この3つの表示全ての上昇だ。黒が全てを上昇できるのは、おそらく操られるという“代償”があるからだろう…組織にとっては好都合だが。


「なるほど…それぞれの能力はどのくらい上昇するのかわかるか?」

「体感的にはそれぞれ通常の2倍、思考速度だけは1.5倍」

「黒も同じか?」

「…いや、黒はわからない。…逃げる直前にも改造されてるからもしかしたら能力の上昇以外も変わっている可能性がある」

「…その逃げる直前の改造よりも前はどうだったかわかるか?」

「攻撃力と速度が3倍、思考速度が2倍ぐらいかな?」

「…やべぇな」

「……」



 学校でも戦闘訓練があり、お互いに戦闘相手となることが多かったのでこの辺の情報共有をする必要はないが、おさらいをしておくと、しゅうもふゅーも学年でトップレベルの戦闘能力の持ち主。しゅうは勘で動くタイプで大きい武器の扱いが上手い。ふゅーは対照的に、考えて動くタイプでナイフや銃での戦闘が得意だ。ぼくは記憶を失っている間も体が覚えていたのか戦闘訓練では負けたことがない。あまりに容赦ない攻撃をしていたので同級生には恐れられていたけど…更に言えば、組織にいた頃は一通り武器を扱えるように訓練させられたので、苦手な武器はない。


「…組織から逃げるにして戦うにしても武器も持ってない。情報共有も済んだことだし移動しよう。」

「あぁ」


 周りに気配がない事を確認して、扉から出て移動を開始する。太陽の位置から考えておそらく現在の時刻は15時ぐらいだろう。できれば、このまま見つからずに日が落ちる前に向こうの町に辿り着きたい。


 だがあの森は現在、少々厄介なことになっているのだ─



3日坊主で投稿が終わりませんように…

第3話、ありがとうございました!

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