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さて、戦争を始めようか。

お読み頂きありがとう御座います!!

引き延ばし工作も上手く行った様子で、結局攻め込まれるまでに更に10日掛かり、600機近くのオートマタを製造出来た。コレで900機のオートマタが戦場に出る事になる。

たった900機で何が出来るのか?と思うのだろうけど…単純に普通の兵士の約7、8倍は強い表情の無いオートマタが休み無く戦い続ける訳である。

そして『シュテン』君の存在である。

【禁書】の『サイレントキラー』でいきなり属性魔法を封じられたと思ったら、突然7mの巨人が鋼の金棒を両腕で振り回して、まるで雑草でも払う様に屈強な兵士達を殺戮しまくる訳だ。

これらが”戦場に与える恐怖”こそがこの数的不利をひっくり返す鍵だと思っている。

恐怖が伝染し兵士のモチベーションを奪って行く事で、どんどんとその弱った所を削り続ければ、我々に勝機も見出だせるのかも知れない。

その恐怖を煽る為にオレもタマと行動する。


「少しでも多ければと思っていたが…ここまで揃えれば上出来だよアレス」


「マイケル兄さんに指揮権を渡したから効率良く使って下さい。『シュテン』君はオレと連動させるのでしばらく借りますね」


「構わんよ、アレスの好きにしなさい。ところでまたオートマタは増えるのかい?」


「今は『シュテン』君級の奴を造らせているよ。もし、何かあっても逆転の目が残る様にね」


「フハハハ!相変わらず抜け目の無い奴だなあ〜やはりウチの魔法騎士団に欲しいな」


「オレには無理ですって…エリオット兄さんも分かってるでしょうに…」


「全く…二人と居ると負ける気がしないですね…圧倒的に不利なんですけどね…」


「まあ、最後は気合だな」


「ニャア〜〜」


「タマもそうだって言ってますよ!」


「アハハ、タマは分かってるなあ!流石だぜ!」


三人で笑っていた。次はいつこの三人で一緒に笑えるのかな…。

監視中の『蜂影』先生から二万の軍勢が動き始めたと報告が来たのはこの3日前だった。いよいよ開戦の時である。


オレ達は全く仕掛けずに砦の全貌を明らかにした上で相手を待った。勿論、水計を行うためである。

ランカスター軍は数に物を言わせて押し込んで来るだろうと読んでの事だが、実際は正面から三千と左右から千づつの軍勢で押し込んで来た。恐らくは何か罠を張ってると勘付いているのだろう。


「マイケル兄さん、どうしますか?」


「アレは使わずに広範囲魔法攻撃で行こう。兄さん!宜しくお願いします!左はオートマタに、右はアレスに任せる!」


「任せておけ!『マグマ魔法デスウェーブ』!!」


正面から突っこんで来た三千の軍勢の目の前にマグマの津波が襲って来る。先頭の兵士達は逃げようとしたがそのまま巻き込まれる。四分の一ほど削ったか…その後も前には進めない。


左のオートマタの軍勢は千の兵士を迎え撃つ。まずは盾兵が1列に並んで押し込んでゆき、剣兵は盾兵の後ろで隠れながらついて行く。魔法兵は後ろから魔法攻撃で削ってゆく。

いよいよ両軍がぶつかり合って盾兵が先頭を吹き飛ばした瞬間に、盾兵を飛び越えた剣兵が襲いかかる。圧倒的に押し込んでゆくオートマタの軍勢に成すすべなしで敗走してゆく。魔法攻撃で追い打ちは掛けるが深追いしないでその場で待機する。


一方の右はアレスとタマである。タマは予めオレの魔力を取り込んでいる。先制パンチはオレの魔神銃グレネードランチャーである。真ん中を狙って撃った光跡は先の軍勢の後ろに居た本隊まで少し削ったようだ。

撃った後はすかさずタマが右側で兵士達を襲ってゆく。そのスピードには付いて来れる兵士は無く、次々と倒されてゆく。

オレは魔銃コルトで撃ちまくってゆく。魔法攻撃をしてきたり、弓矢で狙う者もいるがオレのミスリルの鋼糸で防がれたり、『ミラー』で弾き返されたりして一向に当たらない。そんな中でオレに向かってくる騎士が居た。魔銃コルトの魔光を上手くデカい槍で少しずらしながらやって来る。あの槍も魔槍の類いなのか?


「オレは連邦魔槍騎兵隊ラウド団長である!!アレス=ランカスター殿とお見受けする!!いざ勝負!!」


「これは御丁寧に。オレがアレスだよ。魔銃コルトを掻い潜って来たのは褒めてあげるよ」


ラウド団長は魔槍で攻撃に来たが、サッとかわしたオレはジャンプして馬上のラウド団長に迫った。


「シャウ!!」


オレのミスリルの鋼糸がラウド団長をバラバラに切り刻んだ。なんだよ…意外と弱いな…。

オレは毎日の修行の成果で現在は10mの鋼糸を30本操る事が出来る。この程度の敵なら簡単に倒せる。飛び道具だけには頼らない。

ラウド団長の槍はミスリル魔槍だった。使役したので形を変えてオレのミスリル鋼糸の一本となった。

一方のタマは右側の兵士を全員倒した後で、オレの方の兵士も倒していたよ…逃げられた兵士は居なかったみたいね…流石は超魔道生物の兄者である。


「ニャア〜〜」


「タマ、ご苦労さま。ちょっとイマイチだったね。とりあえず戻ろう」


オレとタマが戻ると砦の騎士団や傭兵達が大騒ぎしながら迎え入れてくれた。


「アレス見事だったな!」


「エリオット兄さんこそ一発で三千の兵を削って引かせたじゃないですか!」


「二人ともご苦労さま!見事でしたよ。さて、敵の出方を待つとしますか」




◇◇◇◇◇




「報告します!ラウド団長討死!アレス=ランカスターに倒された模様です!!」


筆頭執事の男が驚いた様につぶやく。


「何と…あの魔槍のラウドが…」


ランカスター卿は笑いながらその報告を聞いた。


「アレスめ…中々やりおるな…」


「被害状況は三千隊が600名強死亡、200名弱が重傷!右舷千人隊は500名強死亡、250名弱が重傷!左舷千人隊は…ぜ、全滅です…」


軍議に居た将校達にも動揺が走った。


「全滅だと…千人隊がたった一人と虎の魔物に…馬鹿な!!」


「一番最初に放たれたあの魔光によって半分近くを…またあの魔光で本隊も100名ほど死亡しております…」


中にいた三名の将軍達は落ち着いた感じで報告を聞いていた。


「ほう…コレが『オークロード殺し』の実力か…凄まじいな」


「結構じゃないか…直ぐに終わっては面白くないからね…」


「その様な事を言ってると足元を掬われるぞ。この様な時ほど慎重に攻めるべきだ」


ランカスター卿はゆっくりと頷いてから筆頭執事の男に訊ねた。


「例の物はまだなのか?このままではアレスを止められんぞ」


「今しばらくお待ちを…何か有った様ですので…」




◇◇◇◇◇




連邦内、ランカスター国境まで馬車で8日ほどの地点。山の中腹付近で行軍中の連邦軍を見ている二人…サダムとマルスである。



「いやぁ…こりゃあ凄え軍勢だな…五万は居やがるな」


「ご…五万…って…どれ位ですか?師匠」


「そうだな…って分かんねーのかよ!」


「分かりますよその位…コレって王国に攻め入るんですかね?」


「はあ…この方向だと間違いねぇな…結構な戦になるぜ」


二人は帝国に戻る為に連邦に入ったのだが、国同士の緊張状態により大きな街道を迂回していたのである。


「って事はですよ、例の要塞が手薄って事ですよね?」


「おっ!イイとこに気付いたな。早く知らせに行かねぇとな」


すると誰かが突然声を出す!!連邦軍の兵士だ。


「貴様らは何者だ!!」


すかさず二人は兵士達に向かって平然と嘘をつく。


「旅の商人ですう」


「村人Aです」


「き、貴様!からかってるのか!!おい!!ココに不審者が居るぞ!!」


兵士たちがワラワラと集まって来た。


「ヤバいな…仕方ねぇ逃げるぞ!!」


「アイヨ!!師匠!!」


サダムは兵士達を斬りながら魔法攻撃をしてゆく。その素早さに兵士たちは翻弄されて倒されていく。


『忍法!火遁の術!!』


兵士達に火の手が一気に襲ってきた!兵士達は大混乱に陥る。


「ついでだから、ナンボかやっつけとくかな」


するとその少年は大軍勢の先頭に向かって何やら術を放った!


『忍法!!爆水流の術!!!』


すると山の上から土石流が下にいる軍勢に向かってもの凄い勢いで襲い掛かる!!


「うぁああああ!!!」


兵士達は大混乱を起こしている。


「馬鹿野郎!!やり過ぎなんだよ!とっととズラかるぞ!」


「やり過ぎちゃったのヨ、パヤパーヤ♪」


「歌ってる場合かっ!!」


二人は追手が来れない様に罠を仕掛けて逃走したのであった。


ブクマやご評価頂きまして感謝しかありません。

また、ご感想や誤字脱字、修正依頼など皆様の応援が高いモチベーションを保っている要因です。本当にありがとう御座います。

これからも楽しい物語を書いていければと思っております。

素人の小説モドキですが、皆様に楽しんで頂けたら嬉しいです。

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