表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「A」  作者: みんと*
43/64

第43章



「・・・ネコ?」



「え?」





「それネコ?・・タヌキ?」



・・・。なぎが。



おれの、砂の上に描いた、絵を見て言う。





「ドラえもんじゃん。」



「・・・。?」



「ぇ?おまえドラえもん知らねーの?」



・・・そんなヤツ。・・・いんの・・・・?





なぎが。



不思議そうな顔でそれを見る。





・・・かなり。



忠実に描いたつもりだけど。・・・





とんと。



!!





おまえがおれの肩に、頭を乗せる。



「可愛い、ネコだね。・・・・」



「・・・・。」





「だから。」



「ネコじゃねぇって・・・・」



・・・ドラえもんだって・・・・・



・・・。ぁれ・・・ぁぃつネコ、・・・だったっけか・・・・



条件反射みたいに。



そっと、なぎの肩を、抱き寄せた。





不思議と。



波の音はもう聞こえない、それ以上に。



耳に響くのは。



自分の心臓の・・・音だけ。・・・・





ぁぁ、



おれいま、



生きてんだなって、



自然とそう・・・思った。









そのままおまえが。



上を向くから。





・・・・。







もぅ・・・・・



唇が。おまえの・・・・



唇が、おれの。



唇のすぐ。



近くで。







そっと。



顔を・・・近付けて、また、唇の横に、キスをした。





だってさ、



それが自然だったから。



そう、それを言い訳にして。また・・・そうやって自然と・・・もう一度、頬にキスした。







ちゅっ。



今度は、音が出る・・・くらいに。



・・・。





またおれは・・・このままだと。どうにも止まんなく、なりそうで。



足元にはドラえもん。







こんな時ナゼか、



そぅでも・・・思ってねぇと、だってさ、・・・そうでもしてないと。・・・・







「たけし、・・・・」





・・・。!!







おまえが、今まで。聞いた事もないような。



優しい、



可愛い、甘ったるい声でそう・・・・



おれを呼ぶ。







呼ぶって言うか、・・・はぁ、



それだけで。



思わず息と、心拍数が急に上がる。







まるで・・・その先を・・・お願いって、誘いを、かけられて、いるようで、



おまえの。



身体をぐっと引き寄せて。



また。顔を傾けて、キスをした。





髪を撫でて。まずおでこに。・・・



・・・ちゅっ、







また頬に。





音を立てて。



「ん、」





・・・。





「ん。・・・たけし。・・・」







だって、キスするたびに、



おまえだって、目を閉じて、おまえだって・・・そぅ・・・応えて、声を出すから。





おれはすぐに。



夢中になっちゃって、





もう、向き直って、おまえの顔を両手で挟んで。





わかる。



・・・。



自分が。今どんな顔してるか。



わかる。・・・・・





ちゅ、・・・・ちゅっ。





そんな、マジな顔したら、ダメだろ、





何度も。なぎのその頬に、



愛し気に、頬をすり寄せて・・・何度も。何度もキスをした。





・・・だめだろ。





そんなの・・・。







もぅ・・・よせって。







「・・・はぁ、」







そんな、風に必死に自分自身を、たしなめる、自分と、



色っぽいなぎの・・・吐息と、闘いながら。







・・・もぅ、だめだ。



おれは、これ以上は。・・・・・





今にも、唇に、唇が触れそうになるのを、



触れたくて、たまんないのを、必死で我慢して、それだけは。・・・



阻止して。自然と、



息を止めていて。おれ、・・・・



死んじゃうよこのままじゃ、これ以上したら。



唇に、・・・なんてキスしたら。



言い訳、できなくなる。





もう誰の。



誰に対する、何の言い訳かも。



全く、わからなかったけれど・・・・







そう思うのと同時に。



なぎが、



おれの胸の中に、



飛び込むみたいにぎゅっと、



身を寄せた。





思わずその身体を受け止めて。



思い切り。



ぎゅっと、・・・・ぎゅぅっと、腕の中で、なぎの身体を、抱きしめる。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ