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スキルハント  作者: 如月上下
31/37

葛藤ト火花


ダイニングの明かりに誘われた蛾が窓に止まる



蟻塚は口を開く


蟻塚「カースは過去に何度かあったらしい、それらは全て呪術や魔法として扱われていたらしいがな」



呪術? 魔法? それって・・・



深江「まさか、そんな昔から・・・」



蟻塚は深江の目の前で足を組んで座っている



蟻塚「大体が中世辺りから始まったみたいだ、それは先天的なものであれば、後天的な場合もある・・・」


それは有名な騎士であったり錬金術師であったり


あまり歴史に興味のない深江や元町も知っている人物達であった



蟻塚「要するに、自らに絶望した人間がカースを使える様になるって事だ」



蟻塚は手をひらひらとたなびかせる



蟻塚「まぁ、要するにあまりに不遇な自分の人生を投げ捨てたかったり、1人だけ不遇なのは受け入れられないから他人を巻き込んだ結果カースを手に入れたって訳だ」




深江「もしかして、蟻塚さん、あなた達は・・・・」



深江はその言葉の真意に気付く




蟻塚は凶暴な笑みを見せる



蟻塚「この事件が解決したら、な?」



元町は話が飲み込めない状態になっている



深江「あんた達は最初から俺を引き込むつもりだったのか‼︎‼︎」



深江は立ち上がる




蟻塚「・・・お前もそうだが、あの伊丹と言う男も引き入れるつもりだったさ」




蟻塚は飴を口に放り込み、ボリボリと噛み砕く




蟻塚「だが、カースにはまだ遠い・・・・」



深江はその言葉に反応し座る



深江「・・・じゃあ、『帝』には?」



これは最悪の決断を強いられそうだ



蟻塚「・・・・足下にも及ばんよ」



深江はその言葉に酷く落胆する





深江「俺は・・・どうやったら勝てると思いますか?」



頭を垂れた深江は聞く




蟻塚「それは、お前の中でもう分かっているんじゃないか?」




元町「よく分からないが、強くなりたいならそれだけの努力をすればいいんじゃないか?」



先程まで難しそうな顔をしていた元町が答える




蟻塚「そうだ、だが、ワーストである深江の努力の先は俺達だと分かっていてもか?」



その言葉に元町は黙る



しかし深江はその言葉に後押しされた




深江「決めました」




深江は頭を上げる




蟻塚「そうか、で、どうする?」





深江「俺はエリートを目指します」



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