葛藤ト火花
ダイニングの明かりに誘われた蛾が窓に止まる
蟻塚は口を開く
蟻塚「カースは過去に何度かあったらしい、それらは全て呪術や魔法として扱われていたらしいがな」
呪術? 魔法? それって・・・
深江「まさか、そんな昔から・・・」
蟻塚は深江の目の前で足を組んで座っている
蟻塚「大体が中世辺りから始まったみたいだ、それは先天的なものであれば、後天的な場合もある・・・」
それは有名な騎士であったり錬金術師であったり
あまり歴史に興味のない深江や元町も知っている人物達であった
蟻塚「要するに、自らに絶望した人間がカースを使える様になるって事だ」
蟻塚は手をひらひらとたなびかせる
蟻塚「まぁ、要するにあまりに不遇な自分の人生を投げ捨てたかったり、1人だけ不遇なのは受け入れられないから他人を巻き込んだ結果カースを手に入れたって訳だ」
深江「もしかして、蟻塚さん、あなた達は・・・・」
深江はその言葉の真意に気付く
蟻塚は凶暴な笑みを見せる
蟻塚「この事件が解決したら、な?」
元町は話が飲み込めない状態になっている
深江「あんた達は最初から俺を引き込むつもりだったのか‼︎‼︎」
深江は立ち上がる
蟻塚「・・・お前もそうだが、あの伊丹と言う男も引き入れるつもりだったさ」
蟻塚は飴を口に放り込み、ボリボリと噛み砕く
蟻塚「だが、カースにはまだ遠い・・・・」
深江はその言葉に反応し座る
深江「・・・じゃあ、『帝』には?」
これは最悪の決断を強いられそうだ
蟻塚「・・・・足下にも及ばんよ」
深江はその言葉に酷く落胆する
深江「俺は・・・どうやったら勝てると思いますか?」
頭を垂れた深江は聞く
蟻塚「それは、お前の中でもう分かっているんじゃないか?」
元町「よく分からないが、強くなりたいならそれだけの努力をすればいいんじゃないか?」
先程まで難しそうな顔をしていた元町が答える
蟻塚「そうだ、だが、ワーストである深江の努力の先は俺達だと分かっていてもか?」
その言葉に元町は黙る
しかし深江はその言葉に後押しされた
深江「決めました」
深江は頭を上げる
蟻塚「そうか、で、どうする?」
深江「俺はエリートを目指します」




