61/80
第33話
その日の夕刻には、私は落ち着いた。
そして皇子の望み通り、私たちは婚約した。
そしてその後、ようやく私は用件を伝え、軍事同盟を締結した。
その夜、私たちは結ばれた。
アンドラーシュは私を抱き、エリザベトの体はそれを悦びをもって迎えることはできなかった。
ただ、私の心はとろけっぱなしであり、そのおかげで痛みはずい分、やわらいだ。
その日のうちに結ばれたのは、互いの相手を激しく求める心のゆえのみではなかった。私は皇子の子を欲しいと想い、恐らく相手も同じ想いを抱いてくれたのだろう。ただ、恐らくその想いは、女の私の方が強かっただろう。
私は自らの作戦を軍事同盟締結時に伝えており、皇子から了承を得ておった。その軍事行動において、互いに命を落とす危険が確かにあった。そのゆえでもあったのである。




