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第19話

 自国と敵国、そして公爵領の地図はゲームにも出てきた。ゆえに何となくは、頭にあった。それはゲームをやり込んだというのももちろんあったけど、それ以上に分かりやすいものだったからだ。


 一応、父上に地図を見せてもらうと、やはり間違ってはなかった。2つのほぼ同じ大きさの正方形に近い両国が東西に並んでいる。公爵領が属するオーゼンシュタインが西側、敵国たるマガツ国が東側である。


 そして公爵領は、両国の国境に接して、オーゼンシュタインの東側(マガツ国側)の中央部分を占める。そして、よりいびつではあれ、やはり正方形に近い形である。

 ゆえにオーゼンシュタインは、公爵領を除けば凹型が横を向いた形である。

 なるほど、こうしてみると、父上の言われた通り、公爵領は国土の4分の1近くを占めるようだ。


 例えば、戦争シュミレーションゲームならば、地形も含め、両国の面積・形状などは、現実にありそうなもの、もっとずっと凝ったものになるんだろうけど。いずれも単純至極の形状なのは、これが乙女ゲームゆえであろう。ここに制作者側が労力をそそいでも、喜ぶプレイヤーなどいない。


 そんなことをするより、悪役令嬢のはなやかなドレスやきらびやかなアクセサリー、これらのデザインや色使いにこそこだわるべきであり、またヒロインの服のみすぼらしさにこそ、こだわるべきである。その方がゲームはずっと盛り上がる。


 重要なのは、各々の大きさと位置である。両国の大きさがほぼ同じ。そして公爵領がその4分の1、しかも両国国境の中央部という、戦略上の重要地を占めること。それゆえにこそ、公爵領が敵国に付いた時点で、敵国が大いに有利(自国が大いに不利)となる。


 これほどの優位を公爵領に与えているのは、王太子の功績――先手を打っての国軍派遣により、これを封じ込めた――を言外に際立たせるためであろう。そして、同時にこれを活用できぬエリザベトの無能さも、また。


 ただ、今の私にとっては、当然つけ込む隙ともなし得る。


 そうしたことに鼻が利くようになったかな。


 少しずつ軍略家として覚醒・・・・・なんてね。


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