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閑話 王妃様の親友

今回は閑話です。

エレナの母親、ウィンディが大国1の光属性魔法の使い手にもかかわらず教会に拘束されず、伯爵家夫人をやってる理由かつ、エレナのための準備をしていた理由を書きました。


私には親友がいるわ。平民出身にもかかわらず大国一の光魔法の使い手と呼ばれ、聖女の道を進むかと思いきや結婚を国と教会に認めさせたびっくり人間が。


「ウィン、今日はお願いね」

「はい、王妃様。王子様の今後にご加護があることを祈って…」

「大国一の光魔法で祝福なんて、王子の特権ね。それはそうと、あなたや旦那様がお休みをとってたみたいだけれど、エレナが倒れたの?」

「公表はしていませんがエレナは教会に行ってから昨日まで昏睡状態でした。そして昨日の昼に無事意識を取り戻し、家族そろって食事までとったのですが、その後から様子がおかしくて…」

「ここは今あなたの仕事で来てるけれど、2人きりなのだから敬語はいらないわ。エレナにそんなことが起きていたのね。一度連れてきてもらえる?ちょっと視てみるわ。この祝福のお礼ってことで。」

「いいの?ありがとう、本当に助かるわ。あなたは教会の鑑定士よりもずっと信頼できるもの」


ウィンディは6歳の誕生日の日に教会で教会にスカウトされた。といっても、拒否権なんてないようなものだから連れていかれたっていう表現の方が正しいのだけれど。それから聖女の道を歩むように教育され、聖女候補にまでなったけれど、アデルに逢った。ウィンが診療所で治療をしていたところにアデルが視察に行っていて、そこでお互い一目惚れ。けれど、この恋には大きな障害があった。ウィンが聖女候補であること。今までの聖女はみな王族に嫁ぐことはあれど、基本は生涯独身だった。しかしそれを覆したのがウィン。

魔法は基本的に平民には使えない。けれど、もし使える人が現れたら、その人はとても大きな力を使えるようになるし、その子や孫には大きな力を持つ子が産まれやすかった。そこを狙って、大国一の光魔法の使い手だと言われだし、正式に王から大国一の光魔法の使い手であると認められた時に望みを1つ述べろと言われ、結婚を申し出た。自分の子や孫はきっとこの大国を豊かにするだろう、と。教会は反対したけれど、王が認めてしまったからウィンの望みは通り、アデルと結婚するに至った。まさにウィンの一人勝ちね。あ、アデルとの二人勝ちかしら。この前代未聞のことで私はウィンと仲良くなりたいと思い、私のアタックの末親友にまでなれた。

そしてその2人の間に生まれたアランは魔法の2属性持ちで魔術師の方面でも期待されていたけれど伯爵家長男として、次期宰相補佐として今は活躍している。次に生まれたエレナは私が昔視た時は水と風の2属性のスキル、それと女神の愛し子の称号。これが私は気になっていて、水晶を通した瞬間何かが起こってエレナは昏睡状態に陥ったと思っている。なにか力を得たのであれば、魔法だったら3属性持ち以上になり国に拘束されるし、それが光属性魔法なのであれば教会に拘束される。王妃である私は国の利益を考えなければならないだろうけど、光属性魔法の持ち主は今後も出てくるだろうし、ハレス家は十分国に利益を与える存在だから、今回のエレナの件だけは親友を優先しようと思う。ま、いいのよ。私がエレナとお茶会中にたまたま視えてしまったものをたまたまウィンにだけ口を滑らせてしまった、ってだけなのだから。


「いらっしゃい、エレナ。もう体調は大丈夫なの?」



王妃様はステータス閲覧スキル持ちです。それもLv8です。たいていのものは視えますし、隠せます、偽れます。だから王妃様はこのスキルをLv4だと偽っています。4は変なものを買わされない程度に判別できるレベル。隠す理由は不明。面倒事が嫌だと思っているのではないでしょうか。レベルが高いほど厄介ごとに巻き込まれやすいですし。

産まれて1.2週間の間で光属性魔法を持つ人から祝福といって癒し系の魔法をかけてもらうことでその子に悪い気がつかないという言い伝えがあります。王子様であっても、これを終えてからでないとお披露目ができません。悪い気などがつくかもしれないからです。なので、式典などではなくやってます。

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