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68.確認


お茶会と言う名の女子会を開いた翌日、私は実家(王宮)に帰ってきている。


「父様、ルカってもう婚約者とか考えてるの?」

当主に聞くのが一番である。


「そうだね。レイの想像通り、リュクス侯爵家の次女との婚約の話が出てるよ」

「やっぱり」

「ルカが自分から頼んできたからね」

「まあそうだろうね。マージの妹なら絶対良い子だと思うし賛成」

「それより何で、リュクス家との話が出てると思ったの?」

「だって、絶対ライはマージを好きになると思う。というかもう思ってるんじゃないかなあ。しかもそれはルカにもバレてるわけだ。ということはもちろん父様がわからないはずも無く」

「さすが私の娘と息子だね」

「それで、ルカとマージの妹は会ったことあるの?」

「ああ。それとなく会わせてある。ご令嬢は気付いてないと思う。たまたま親同士の挨拶に子供同士も付き合わされたのだと思ってるんじゃないかな」

「ルカは実際会って決めたんだね」

「そうみたいだよ」


ルカはたぶん、相手がどんな令嬢でもライがマージを選ぶならルカもマージの妹を選ぶだろう。

だけど、実際会って婚約したいと思えたのならそれは良かったと姉は思う。

ルカにだって幸せになって欲しい。


そんな話を父様としたあと、母様と母上とお茶会をしている。

「ライったらいつになったら婚約者をはっきり決めるのかしら?」

と頭を悩ませる母上。

「まあまあ。やっと隣国との問題が片付いたのだから今はまだいいんじゃないかしら」

と母様。

「ライも色々考えてるだろうし、ライに任せようよ」

「そうよね!きっとマジェリーちゃんに決まるのだからわたくしは安心して待っていれば良いのよね!」

と母上ですらライの気持ちに気付いていた。


「母上はどうしてそう思うの?」

「だって、まずレイが友達になった。その上マジェリーちゃんを婚約者候補にと勧めた。もうこれでほぼ確定なのだけど、ルカがリュクス家の次女を囲い込もうとしてるでしょう?決まりよね」

母上はおっとりしているけど、王妃と言うだけあってやっぱり鋭いのだ。

「ルカったら、行動が早いわよね」

「侯爵家ですし、婚約者ができる前にと思ったのでしょうね」

「まあライの相手がマジェリーちゃんなら安心だわ」

うんうんと頷く。



母たちとお茶会をした後は、ライとも話す時間が取れた。

「レイ、母上たちとお茶会してたんだって?」

「そうだよ。ライの婚約の話」

とわざとおどけて言ってみる。


「ええ!?私の?」

「そうだよ。ライ考えてるの?」

「・・・そりゃあちょっとは考えてるよ。だけど今はまだ婚約しなくていいかなって思ってる」

「そうなの?」

「まだ王太子になったばかりだしね」

「確かに。それに、一応候補として囲い込めてるもんね」

「なっ、何の事かな?」

「ライ。気付いてないと思ってた?マージ可愛いし、賢いしいい子でしょう?」

「・・・」

「私とライは一緒に育ったんだから感性が似てるんだよ。私がマージが良いと思えばそれはライにも言える事」

「・・・」

「ちなみに母様たちもわかってるし、父様たちもさらにルカにもバレてるよ。ルイとは話してないけど、ルカが気付いてるなら気付いてるよね」

「・・・ええ!!」

「ライ、皆が気付いてないと思ってたの?でもそういうところがライの良いところだよね。完璧王子様なんて存在しないもの」

「・・・レイ、黙っててよ」

「もちろん。誰もライを急かそうとは考えてないよ」

だってマージを婚約者候補にしたのは私だし、マージに初めて会ったときはローレライの姿だったし、ライはちゃんと交流して思いを伝えて求婚とか考えてると思う。


「やっと私たちの問題も片付いたんだもん、ライも少しゆっくりしつつ距離を縮めればいいと思うよ」

「困ったら相談に乗って」

「もちろん」


ライが困ることは無いと思うけど、困った時は最優先。

それはたぶん一生変わらないと思う。



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