27.次の大きいイベント
あのデビュタントの後、マージとチアとは手紙のやり取りをしており2人ともいつも私の体調を気遣ってくれている。
そして、私たちの秘密に気づいてしまったシオンはというと
騎士団に交じって鍛錬していると、チラチラ見てきたり、何か言いたげにしてみたり、組手をしようとすると邪魔をしてくるようになった。
「シオン。そんなんじゃバレちゃうでしょう」
とシオンを呼び出し、話し合う。
「ですが、その・・・」
「もう!今まで平気だったんだから同じようにしてくれないと!」
「・・・」
「はあ。私の15年を無駄にする気?あと少しなんだから全うさせくれない?」
と言うと。
「・・・申し訳ございませんでした」
「心配してくれるのはありがたいと思ってるけど、気を付けて」
と釘をさしておく。
そして、ライの影武者をしつつも王家主催のものにはローレライとしても参加することになる。
デビュタントの次の大きいイベントは建国祭である。
3日間国を挙げて盛大に祝う。
もちろん狙われまくるのがこの建国祭。他国からも、一般市民から貴族まで関係なくやってくるのだから。
なぜ辞めないのか。
国力を見せつける意味もあるしディスィーヴに歯向かう国を一網打尽にできるチャンスでもあるからだ。
私たちにとってはとっても物騒な祭なのである。
そしてベルセルク無き(あるにはあるが、うちが管理している)今、敵対しているのはベルセルクの逆隣りの国ルナールだけだ。
ベルセルクは脳筋で刺客をおくりまくってくる阿呆だが、ルナールは間者を紛れ込ませ様子を見つつ隙を見て害をなそうとしてくるのだ。あの侍女が紛れ込んできた件あれはルナールで、変装させたり小賢しいのがルナールである。
建国祭は王族のお手振りイベント(バルコニーから手を振るあれだ)から始まる。
民に国の象徴として、今年もこの国は平和で王族も皆元気だから安心して!と見せつける感じだ。
今までは子供だったのでお手振りイベントをこなすだけで済んだのだが今年からは夜会も参加しないといけない。
全貴族の参加が義務付けられているのでローレライも参加しないわけにはいかない。
そのために作戦会議だ。
「初日の夜会は、レイは令嬢で参加にしよう。1日目で様子を見る。奴らもそこまで馬鹿じゃない、何か起こしてくるとしたら3日目だろうね」
と父様。
「「わかりました」」
私とライはもちろん言う通りだ。
「それでね、私はレイのエスコートができないんだ」
まあそうだろうね。他国との交流もしないといけない。仕事の話もあるだろう。
「私がエスコートするわけにもいかないよねえ」
とライ。
ライにエスコートなどされたら婚約者確定となってしまう。
「うちの親戚に未婚の成人男性もいない。となると残る選択肢は一つだよね?」




