26.答え合わせ
「フォード=シュバリエ、シオン=シュバリエ、参りました」
ある人物とは、フォードの息子シオン次期騎士団団長だ。
陛下に騎士の礼をするシュバリエ親子。
「私的な場だ。楽にしてよい」
と陛下。
「団長、シオン殿、紹介しておこう娘のローレライだ」
父上の紹介に合わせてライがカーテシーを披露する。
中々うまい。さすが一緒に淑女教育を受けただけあるな。
「ローレライ=ガオナーと申しますわ」
声色も完璧だ。
「おお!レイ様!良くお似合いです」
とフォード。
「ありがとう」
と穏やかに微笑みそれに応えるライ。
とそれをジッと見つめるシオン。
ライをジッと見ていたシオンが私の方を見てきた。
あら。こらバレてるわ。
「父上、そちら殿下ですよ。こちらがローレライ嬢ですね?」
と私に問う。
「え?」
とフォード。
「正解でーす!」
と拍手を贈る。母達も拍手している。
「何だって?」
私とライを見比べるフォード。
「全然わからん」
「フォードは私たちの時は見分けられたのにな」
と陛下。
「私ももう引退ですからな」
フォードはシオンに世代交代することが決まっている。
「シオン、どうしてわかった」
と陛下。
「今までずっと違和感がありました。同じようで微妙に違うんですよ。例えば剣が得意なのが殿下で、暗器が得意なのがローレライ嬢ですね?」
「「正解」」
そこまでバレてるの?
「昨日お2人が並んだのを見て違和感の正体に気付きました」
「やるねえ」
と父様。
「それからはどうみても、ローレライ嬢の殿下が女性にしか見えなくなりました。どうして今まで気づかなかったのかと思うほどです」
ええー。
「悔しい・・・」
しょんぼりしていると
「レイ。仕方ないよ。そろそろ誤魔化せなくなってきてたでしょう」
とライに慰められる。
「まあ私の娘は美しいからね」
と父様。謙遜しろ!
「「仕方ないわよレイ」」
と母達からも慰められる。
ちなみに母達のことも見分けていた。
「ということで、そろそろ誤魔化しも利かなくなってきたしルナールもそろそろ仕掛けてくるだろうからシオンにも気合いを入れておいて欲しい」
「はっ」
「おそらく建国祭で何かあると思うからそのつもりで臨んでくれ」
「その時の殿下は」
「もちろん私」
と答える。
「なっ!」
納得いかなそうだ。
「あのねえシオン。今までもそうだったでしょう。あなた達が気付かなかっただけで」
そう。シオンとも普段から普通に手合わせをしている。
「しかし・・・」
「いいのいいの。ライを危険に晒すわけにいかない。そのための私なんだから」
「良くはないよ!できるだけ怪我はしないでよ!」
とライ。
「任せてよ!私強いんだから。それにフレッツもいるしメリッサもいるもの」
「シオン殿、娘を心配してくれるのはありがたいがこれがガオナー伯爵家の役割だ。それから娘の意思だ」
「はい。申し訳ございませんでした」
と渋々納得したようだ。
団長の息子でした!




