ばばぬき
『ここはまかせて、ACEのおふたりさんはさきにいきな』
『きなくさいねぇ?にいちゃん!』
『きなくさいよぉおとうとよ!』
突如あらわれたのはデビルオクトパスの6足めのプッシーとキャットだ。
細長いしなやかなからだで軟体動物のようにくねくねと動く二人は奇妙だった。
『ばばぬきはいつだってジョーカーがのこるもんさ。今回も婆を引くのはおれでいい。皮肉なもんだぜジョーカーが自分でばばをひくなんてよ』
そうカウボーイハットで目元がかくれているJはいうと最後の葉巻にひをつけた。
『なめてるねえ?こいつにぃちゃん?』
『なめてるぜ!こいつおとうとよ!』
しなやかなわりには腕のマッスルに血管がうきでてみゃくうつふとましい腕は二人のもつ槍の軌道を見えづらくしていた。
無風のピラミッドないでどう風がうごいているかたしかめたかったJは葉巻を自然に吸うと口から鼻腔を通して吐き出した。
ニホンの煙がボイラーのcmでやっていた鼻からけむりがでるように噴射されると上空へと霧散した。
心のなかでまずいなと風上にたてていないことに苦虫を噛み潰したような表情をすると、薬品でたおすことは無理だと諦めた。
『J!!Kのやつがいじめるよぉ!!』
『ケケケケ!お前がハムくうのおせえのがわるいんだろ!』
『バカ!お前らいじめたりするなっていってるだろ!仲良く半分こしろ!』
その様子を見てプッシーとキャットは怒った。
『なめくさっとるなぁ?にぃちゃん!』
『なめくさってるぜぇ!おとうとよ!』
くらえといいながらプッシーとキャットは交互に高速でいれかわりながら槍でついてきた、残像がみえるほどはやくかわすのは困難かとおもわれた。
『Jさん!!!』
ゆうきがそうさけぶと、影がかききえるかのようにふわりと体が槍につかれた箇所を闇の穴をつくり回避していく。
余裕だというかのようにサムズアップしていた。
『こいつくらってないよぉ?にぃちゃん?』
『こいつくらってねぇぞ!おとうとよ!』
『名乗りもしねえやつに手加減は無用だよな?ゆうきちゃんよぉ!』
サムズアップでかえす、ゆうき。
『クラッカーBOMB!』
跳躍してから五百円サイズの小型爆弾をなげつけると二人の足元で爆発し煙が幕をはった。
『みえなぃねぇ?にぃちゃん!』
『みえなぃぞぉ!おとうとよ!』
背中にぶらさげていたAK 47アサルトライフルを乱射するJ。
『悪いな!俺はあまり真っ正面から戦うのは苦手でねえ。ツノもみじけぇから魔力がでにくいのよ。だがトリガーをひきゃぁべつよ!』
脳汁をだしまくり快楽をかんじたJは魔力がおおはばにたかまった。
『やったか!?』
『ゆうきがよけいなことをいいやがって!』
煙がはれるとそこには長槍に魔力をながしこみ回転させて身を守っていた二人がいた。
『あせがやばいょ?にぃちゃん?』
『あせがやばいぜぇ!おとうとよ!』
もうおこったぞ!とふたりがいうと、2倍くらいのサイズに巨大化して猿の化物のようになった。
肌は獣のように毛が生え、硬質かした毛は弾丸を弾く。
『バカなやつだぜまったく』
Jが挑発すると槍でJをつきつづけた。
『きかないねぇ?にぃちゃん!』
『きかないな!おとうとよ!』
『そんなへたっぴでチープな銃じゃ傷一つつかないなぁ?にいちゃん?』
『そうだなぁ!!あおとうとよ!!』
葉巻をぷっとはきだすとJはいった。
『足元うってたのは金色の砂をまきあげるためさ』
粉々にくだけた金色の粒は粒子になって空中にういていた。
『ゆうきとアイリは十分はなれたな?よし、アディオス』
葉巻の火が粉塵に着火し粉塵爆発がおきた。
熱のこもりきった毛皮に爆発の衝撃と熱気で酸素をうばわれ、高温になった肉体はあっさりと意識を失った。
『あぶねぇしぬとこだったぜ!』
そういうとカウボーイハットを手であたまからおさえていった。
『アミーゴ』
一瞬かぜがふくと砂ぼこりはさみしげにふたりをつつみこみながら消えていった。




