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救世のグランド・セイバー  作者: S・セリザワ
5th Attack「明日に誓う三つの勇気」
22/146

B-58  第5番ハ短調

「聴覚障がい…アイツ耳聞こえないのか?」

「一応補聴器は着けているのでござるが…」

「そこら辺、詳しく聞かせてもらえるか?」






--------------



エヴィリゴンの攻撃から拙者達は何とか逃げ延びた


やっとの思いで逃げ延びた





が、本物の地獄は、幼い拙者達にとって始まったばかりだった。



食料も、水も


まともに取ることができなかった。



周囲に居る小動物や虫を捕まえて食べる



まだあの頃は、火を自力で起こすなど出来なかった



そのため、食べる時は基本的に

そのまま千切って食べ 千切って食べ



そんな生活が続いたでござる



ただ苦しいだけの生活


兄上は大分疲れ切っていたでござる



そんなある日






兄上に声を掛けても振り向いてくれなくなった




兄上の耳は、聞こえなくなったでござる




保護されてから解ったことにござるが


あまりの苦境によるストレスと


不規則かつ不清潔な生活による耳内部の腐敗



これが原因でござった。




保護されてからも、今のような優しい兄上に戻るまでは


大分時間がかかったにござる。



人工内耳での治療も可能ではござったが



リハビリによる、これ以上のストレスを避ける為に


拙者から頼んで補聴器を付けさせて貰うようしたのでござる。






あと、兄上が拙者の髪が青いのは



染めてるからでござる。




兄上、自分の髪の色を見ていると苦境を思い出すからと言って

自ら髪を染めたのでござる






~続く~

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