前へ目次 次へ PR 30/55 携帯電話 ⑨ ※200文字 「一緒に写真を撮りましょう」 と、お見合いで結婚した彼女に頼まれた。 僕は照れながらも喜んで携帯で撮影した。 その翌日だ。 彼女が死んだのは。 心不全だと医者に説明されるも、突然すぎて僕には理解できなかった。親の会社を辞め、泣き続けた。 納骨後、火葬し忘れた携帯を手にしていると、僕は心底驚いた。 死後の彼女が写っていたのだ。 元気に笑っていた。 知らない男と裸で抱き合って。 そんなに僕が嫌いだったのかと、また泣いた。