前へ目次 次へ PR 29/55 携帯電話 ⑧ ※200文字 マンションの一室で殺人事件が発生した。その部屋には夥しい量の血が広がっており、下の階の天井にまで浸透していた。 殺人の部屋に住む妻が消えていたので、警察は直ぐにその夫を逮捕した。しかし、どんなに探そうとも死体は見付からなかったのだ。 どこに死体は消えたのだろう。 そう警察が苛立った時、携帯が鳴ったのだ。 音の元を探すが、誰の電話でもない。 呼び出し音は夫からだった。 携帯は夫の口の奥から静かに鳴り続けていた。