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携帯電話 ⑧ ※200文字
マンションの一室で殺人事件が発生した。その部屋には夥しい量の血が広がっており、下の階の天井にまで浸透していた。
殺人の部屋に住む妻が消えていたので、警察は直ぐにその夫を逮捕した。しかし、どんなに探そうとも死体は見付からなかったのだ。
どこに死体は消えたのだろう。
そう警察が苛立った時、携帯が鳴ったのだ。
音の元を探すが、誰の電話でもない。
呼び出し音は夫からだった。
携帯は夫の口の奥から静かに鳴り続けていた。
マンションの一室で殺人事件が発生した。その部屋には夥しい量の血が広がっており、下の階の天井にまで浸透していた。
殺人の部屋に住む妻が消えていたので、警察は直ぐにその夫を逮捕した。しかし、どんなに探そうとも死体は見付からなかったのだ。
どこに死体は消えたのだろう。
そう警察が苛立った時、携帯が鳴ったのだ。
音の元を探すが、誰の電話でもない。
呼び出し音は夫からだった。
携帯は夫の口の奥から静かに鳴り続けていた。
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