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不老不死だけど
天才科学者のS博士は長年の研究の末、ついに不老不死の薬を完成させる事が出来たのだった。
「わははは、私は人類の夢を手に入れたぞ! これで私は永遠に生きれるし、お金持ちにだけ不老不死の薬を売りさばけば大金がゲット出来る!」
と。
言って、薬を飲み。
地下研究所で喜んでいたら、突然隕石が建物のコンクリートをぶち抜いて落下してきたのだ。
「え」
と、驚く暇もなく隕石はS博士に命中してしまったのであった。
その衝撃は凄まじく、体躯は散り散りになってしまう。
だが、不老不死となったS博士は、それでも生きていた。
「くそー! 折角、金持ちになれると思ったのに。何としても元に戻ってみせるぞ!」
それからS博士は執念だけで80年という時間を掛け、1ミリずつ動いて手足の細胞を繋ぎ。
120年で体を構築し、500年で頭を復元したのであった。
「よし、体が元に戻った。完全復活だ! これから薬を売りまくるぞー」
と。
S博士が喜んで地下研究所から外に出るも、全人類は既に機械の体を手に入れて不老不死になっていた。