Karte3-5~リーフィアの手術を終えて
リーフィアを病室に運んだ俺達は、休憩室でコーヒーを飲みながらひと息ついていた。
「みんなお疲れさん。久しぶりの大手術だったけどとりあえず俺は腕なまってなくてよかったわ(笑)」
「紛争地域でも心臓手術こそしてなくても高難度の血管修復とかやってたんだし、そう簡単になまらないわよ。ましてや修哉君は処置数が段違いなんだから。」と、楓さんは俺の軽口に軽く呆れながらも答えた。
「後はここから完治までしっかりと療養して貰ってですね。」
春夏がそういうので俺は
「ん?多分だけど明日か明後日には外で走り回るくらいには回復するんじゃないか?」
とサラッと普通ではありえない事を言ってのけた。
「修哉君、何言ってるのよ……死んで頭のネジ吹き飛んだのかしら?心臓手術と生体肝移植やったばかりの患者が走り回れるわけないでしょ……」楓さんは俺の言葉に明らかに怪訝な表情を浮かべた。
「ああ、そう言えばこの診療所のもう一つのぶっ壊れ情報伝えるの忘れてたな。」
診療所の能力の患者即日完治の事を伝えるのを忘れてた俺は、この診療所の事と能力を話した。
「行った処置が完璧であればある程患者が即日完治する能力ですか……本当ですか?」
やはり考えられないと言った表情を浮かべた春夏。
「んじゃちょっと待っとれ。えーっと……ほい。これが俺がこっち来て最初に治療した患者のカルテ」
俺はそう言ってリーファを治療した時のカルテを見せた。
「大腿骨に対するボルト整復術と血管縫合術ね。……ん?この患者の名前……リーファ?もしかして彼女の事?だとしたら手術日と今の日にちで計算するとこうやって立ってるのなんて有り得ない筈なのよね……」
「んじゃ、ほい。これが手術後のレントゲン。と翌日のレントゲン」
「こっちはちゃんとボルト入ってるな……は?桐崎、今こっちのレントゲンは翌日のレントゲンって言ったか?ボルト無いぞ?」
「そ、この診療所で治療したら整復術で使ったボルトはおろか縫合した糸も翌日には綺麗さっぱり消えて完治するんだよ……信じられないなら明日のリーフィア見てみると良いよ。」そう言った俺は、コーヒーをグイッと煽って一足先に休憩室を後にしリーフィアの元へ向かうのであった。




