Karte3-4 手術終了
手術室前の長椅子に、リーフィアの世話役として仕える親子が座り扉をじっと眺めていた。
「お母さん……リーフィア様、大丈夫だよね?」
「大丈夫よ。リーファ先生だって居るし、聞いた話だとその先生が師と仰ぐのが先生みたいだし、きっと……」
子の問いかけに気丈に振る舞う彼女だが、やはり心配なのは拭いきれなかった。それもそうだ、外科手術の概念がないこの国にとってリーフィアが挑んでる治療法は言わば異端だ。体を切り、内臓を切ったり縫ったり等は普通この世界では有り得ない。
彼女は子に心配させまいと近くに抱き寄せ、リーフィアが助かるのを祈っていた。
「よーし、患者移動させんぞー。」
手術を終え、リーフィアが眠るベットと共に手術室の扉から出た俺達は、必死に祈る2人が視界に入った。
「先生!リーフィア様は、大丈夫なんですか!?」
出てきた俺たちに問いかけてきた彼女は若干の疲れが表情に出ていた。いくら手早く終えたと言っても手術時間はゆうに5時間を超えている。その間待つというのは流石に精神的に疲れたのだろう。俺は安心させるように
「もう大丈夫。悪い所は全部治したんで後は本人の気力次第でしょうね。」と答えた。
その言葉に安心したのか2人の目に涙が浮かんできた。
「本当に、ありがとうございます!」
「先生、ありがとう!」
2人のお礼を聞いた俺は、やはりこの瞬間は良い物だと思いつつも
「後はリーフィア次第でしょう。我々の世界の言葉に「病は気から」とあります。どれだけ我々が全力を尽くして手術しようが、患者が生きる気力を無くしてれば治るものも治りません。ま、彼女なら大丈夫でしょうが」と諭すように2人に言ってリーフィアの眠るベットを病室まで運んで行った。




