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人は痛い思いをしないと学ばないのか  作者: 妖精さん


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22/22

第22話 2/15 痛みで学べない者への学習方法

さて玄関前に転移しました。山本です。


目の前にはリーピンとやらが騒いでいます。配信中だから俺映ってるかな?テレビカメラも相変わらずいっぱい並んでる。イエーイ、ピースピース。


いやー怒りがもう限界超えて逆に冷静になっちまったよ。


こいつの四肢を飛ばすのは決定事項。ただそのあとの処理とかどうしようかな。


多分警察に捕まるかもしれないが、空間転移を見たから捕まえておく手段なんてないのはわかるだろうし。


いつでもどこでも出入り可能な神出鬼没の殺人鬼(まだ殺してない)の完成だ。名探偵も頭を抱えるね。


「てめぇは山本!?なんでここにいる!?警察に捕まってんじゃなかったのか!?話が違うじゃねーか!」


「なんでってお前がウチにきたからだろ。そもそもなんで捕まってるって思ったのかね。誰から聞いた話?」


「うるせえ!クソがやっちまえ!」


昨日は手下二人だったのに今日は10人くらいいるな。全員探索者か。武装しているな。っておい!


「火炎瓶とかなんで持ってんだよ。こいつらうちを燃やす気か?」


投げられた火炎瓶を一瞬でキャッチ。おー初めて見たよ。火炎瓶。


「はっ!?え、俺投げたよな?なんで…」


火炎瓶投げたやつが混乱している。このくらいならA級探索者くらいからできるだろうに。


「はいはーい。落とし物返すねー。」


火炎瓶を投げ返すがキャッチなんかできるわけもなく、顔面で受け止めてくれた。瓶は割れちゃったけどね。


「うぎゃー!熱い!けっけっ消してくれ~!」


「おい大丈夫か!今消すから動くな!」


火だるまになって転がる男に群がり、上着で叩いて消火を図る探索者ども。


「はっはっはー!いやーよく燃えるねー。きみ確かリーピンだっけ?ヨウツーバーの配信者だろ。これが本当の炎上ってやつだね。」


そう言って笑いながら俺は動けずに固まっているリーピンに話しかける。文字通り配信で炎上(物理)だね。


「おまえ、なんてことしやがる!正気か!?」


自分の立場を考えもせず発言してくる。


「そんないやだなあ。正気も正気、いつだって冷静ですよ。」


冷静にキレてますがね。


「じゃあ次は君の番だ。」


「は?何を言ってる?」


「昨日さんざん殴ったけど学ばなかったじゃないか。俺の母親に土下座させるって?こっちも我慢の限界なんでね。」


とはいえ本気で殴るとつぶれたトマト行きだ。ではどうするか。


『武器の性能だけで四肢を切り落とす』が正解でした。押し入れダンジョンのさらに井戸ダンジョンで拾った武器だ。合成せずに取っておいてよかったね。


「と、いうわけでこれ(直剣)を使ってー、君の両手両足を切り落としまーす。」


軽い感じで笑顔でリーピンに宣言する。


「ちょっと待て!お前それどこから出した?両手両足って…冗談だよな!?」


「冗談じゃないよー、もちろん君だけじゃなくて今回襲ってきた人たちも同じだよ。お揃いだよやったね。」


ここで軽い感じをいったん抑える。このままだと軽いノリの勢いで殺っちまいそうだ。


「…おまえさぁ…この期に及んで冗談で済ませるとか思ってんのか?お前ら武装して襲って来たんだよ。もうこちとら限界だ。本当はここを切り飛ばしたいんだよねぇ…」


そう言って直剣で首を軽く叩く。あ、ちょっぴり切れた。切れ味いいな、この剣。


「謝る!謝るから許してくれ!もう二度としない!約束する!絶対だ!頼む!助けてくれ!」


「二度としないんじゃなくてさ、二度とできないようにするんだよ。口で言っても痛い目にあっても君は学ばなかったんだ。あとは物理的に処置するしかないね。<<炎付与>>よし。こんな風にね!」


直剣に炎をまとわせて、一瞬で両手両足を切り飛ばす。切断面を焼いて止血してあげる親切エンチャントだ。しかも切った手足は焼却処分するエコ仕様。


「ぎゃーー!!俺、俺の体ーー!いだい!いだいよー!」


泣きわめきながら胴体だけで転がっている。器用だね。失禁したみたいだからちょっと離れよう。


「これでもう君は悪さができなくなったよ。よかったね。」


世間的にみて非常によかったね。なお世間の中にお前のことは含まれていない。


「さーて、ほかのみんなも仲間になってもらおうかな。」


さっさと逃げようとしている連中の四肢を切り飛ばす。もちろん炎上していたやつも同罪だ。


えーと…リーピン入れて11人か。胴体だけで泣き叫ぶ10人+炎上して喉でもやられたのか声出せない一人。大丈夫胴体だけでも義手義足手に入れて暴走したロボットの親玉倒せる動画見たことあるから。ゲームだけど。


遠巻きにテレビカメラ映しているみたいだけど大丈夫?生中継してたら放送事故だよ?ま、俺の関与することではないか。


さてここまで転移してから10分といったところだ。そろそろ救急車来るかな?昨日は15分くらいかかったからな。


なんて思ったらパトカーのほうが先にきた。あ、出てきたの織田さんか。


「いやーどうもどうも。織田さんお疲れ様です。」


片手を挙げながら軽い感じで話しかけるが、織田さんは顔を真っ青にしている。そりゃそうか。死屍累々(死んでない)だからな。


「これはみんな山本さんが…?」


「ええ、そうですよ。」


軽い感じでそう伝える。罪悪感?こんなごみにはないですね。


「四肢切り飛ばすって言ってたのは本当なんですね…」


「彼らも昨日のことで学べばよかったんですけどねー。まあいい勉強になったでしょう。」


笑いながらそう話すと、織田さんは複雑そうな表情でこちらを見てくる。


「今回の一件はテレビでも中継されていました。さすがに今回は過剰防衛どころか傷害になることでしょう。」


「ふーん、それで?」


そんなこと知ったこっちゃない。テレビカメラの方へ移動する。カメラマンさん逃げないでいるのはすごいね。めっちゃ震えてるけど。あ、大丈夫。あなたには何もしないから。


「ちょうどいいからテレビの前で話ししましょうよ。織田さんこっちこっち。」


織田さんを呼ぶがためらっている様子。あ、カメラさん気にしなくていいから。大丈夫取って食ったりしないから。


「はい、というわけでこちら〇〇警察署の織田さんでーす。」


「何をやらされるんだ私は…。」


まあ気にしない、気にしない。


「人んち襲撃してきたから撃退したってことはきちんと伝えておかないといけないし、今後のことを説明しておかないといけないと思いましてね。」


「警察署ではだめなのかい…?テレビの前で何を伝えようというのかね?」


「いやー今後同じように実家を襲撃してきたらその都度手足切るよーって宣言ですね。」


バカが学ばないのはわかっているが、実物を見ても同じようなことをするのであれば、バカの後をたどることを宣言する。


「あと、今回のバカは俺が実家にいないと思って襲撃してきたみたいなんで、俺は空間転移を使えることを伝えておこうと思いまして。織田さんは俺が空間転移使用した瞬間にいたから証明できるでしょう?」


「ああ確かに、君がここに現れる直前まで、警察署に一緒にいたな。」


「なので俺がいないから実家を襲えるとか思われても不愉快なんで。多分俺が空間転移して出てきたときはカメラで撮ってたでしょう?証拠になるかと思うのでしっかりと襲おうとするバカどもに伝えてほしい。それだけです。あと、念のためこれから自宅に結界を張りますので、悪意を持って近づくと大変なことが起きますよ。」


結界(10匹のテイムモンスターの反撃許可)ですがね。直接攻撃されるよりも空間転移でどこかに運ばれて人知れず行方不明になると思う。


「さーてこんなもんかな。つーか救急車来ないな。織田さん連絡しました?」


「いや、まさか本当に切り落とすとは思わなかったんで連絡していない…。」


「えーと、じゃあカメラマンさん、だれか救急車呼びました?」


織田さんと穏やかに(ダジャレじゃないよ)話しているせいか、報道関係者が寄ってきた。関係者に話しを聞いてみるが誰も通報していない。


「こいつら人徳ねーなぁ。まあ自業自得、因果応報だね。これからは反省して人に迷惑かけずに生きろよ。」


「いや全員介護が必要なレベルになっているんだが…」


「介護者に迷惑かかるならとどめ刺しましょうか?」


「冗談でもそんなこと言うのはやめてくれ!」


冗談じゃないですよ?といいたいが織田さんいっぱいいっぱいだからやめておこう。


「それじゃあこれにて一件落着!ってことで。」


「ああ、胃が痛い。どうすんだこれ。」


織田さん、ご愁傷様。



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