30.誰もいない東京
腰のホルスターに銃を入れる。
今回ばかりは念のためセーフティーをかけたままマガジンをセットした。
でも最初のリロードをしてないから取り出してすぐには撃てないようにした。
一番いいのは使わないことだけれど、今回は大移動。何があるかわからないから保険はしっかりかけておく。
リュックを背負う。
荷造りの時になるべく重さを感じないように準備したから私が持ってもかろうじてつらくはない重さに収まった。
あと、この5日で追加でポシェットを用意した。
スマホとか地図とかすぐに取り出すものを入れとくよう。
後、雨用の折りたためるポンチョとか入ってる。
リュックには括りつけたウサギのぬいぐるみとリュックの下部には薄っぺらいけれど寝袋も括りつけた。
なんか丸めた状態でリュックの肩紐にくっつけて持っていけるってやつで便利そうだったからキャンプコーナーから持ってきたやつで、一度使ってみたけど「まぁ寝れる」って感じ。
内よりまし。
「じゃあ、いきますか」
地図を見る限り大きな道をほとんどまーっすぐ進んでいけば着きそうってことはわかってる。
はじめはわからなかったけれど、国道何号線みたいな看板の意味がわかって、ようやく目印が分かった感じ。
で、目の前にあるのが都道14号線って道。
この道をまっすぐ東に進めば新宿に出る。
今日の目的地はこの新宿。どうせなら学校に向かって一泊したいと思ってる。
トイレもあるし場所も立地も建屋の中もわかってる。
保健室もあるからベッドもある。寝袋使わなくて済む。
それにこの道路は私が迷子になりかけたホームセンターへ行く道でもある。
途中まではもはや勝手知ったる道なのです。
途中まではいつもと変わらない風景が続き、その先についても特に大きな変化は見当たらなかった。
交通事故で車が燃えた後とか、ひっくり返った車とか、割られたショーウィンドウとかそういったものもなく、ただ人が消えただけみたいに見える東京の街並みにが続く。
大通りだからかたびたびコンビニもあって飲み物を補給したりお菓子をちょろまかしたりして気分を維持しながら移動する。
1時間も移動すれば新宿副都心が見えてきた。
このまま歩き続ければもうすぐ学校のあるあたりに出るはず。
そして、見知った道を見つけてそこからは地図を見ることもなく学校へ足を向ける。
特に迷うことなく、この日は無事に学校につく事が出来た。
今日はここをキャンプ地とする。
いったん荷物を保健室において、エコバックを片手に街に繰り出す。
今日の晩御飯を確保しないといけない。




