28.決断する
ケアパケを見つけてから三日が過ぎた。
おいしいミリ飯も今日で最後。
一応持ってきたジャガイモ3つとにんじん1本をキッチン横において今一度考える。
少なくともあと数カ月はここで暮らせるとは思う。
でもその数カ月が過ぎたら、本当に困るときがくる。
賞味期限だから切れた食品だって食べられるだろうけれど、リスクはあるし缶詰だって無限じゃない。
探索中に見つけた5年持つ保存食だってそれほど数が多いわけじゃないし、一度食べてみたけれどアレで毎日過ごせるか?と言われると絶対飽きる。
水だってペットボトルは賞味期限は1年ちょっとしかない。
つまり、安心できるこの家で生活できるのは、あと1年ぐらいが限界ってこと。
ここにとどまり続けるってのに無理があるってのは、頭では理解できていても、この家を捨てるのもそれはそれで難しい。
そもそも船を探すにして、どんな船ならいいのかわからない。
思い浮かぶのは一度だけゲーム友達からコミケの打ち上げに誘われてついていったクルーズパーティーの船。
あれベッドもシャワールームもあったしリビングも広かったから家みたいだった。
生活出来る出来ないでいえば、出来そう。
たしかあれに乗ったのは豊洲のあたりだったと思う。
もしかするとあの辺りにはそういう船がいっぱいあるのかも。
そう思ってそのあたりの地図をじっくり見てみると、マリーナが何個かあることがわかる。
たぶんヨットとか船とか個人用のがある場所がマリーナだと思う。
もし船を探すならそっちの方に行くのがよさそう。
なんでネットがつながるうちに船について調べなかったんだろ。
車の動かし方は調べたけれど結局乗ってもいないのにいきなり船動かせるの?
車と船って別? わかんない。
でもこの三日悩んで思ったのは、このままだとじり貧ってこと。
ならまだ可能性があるほうへ行った方がいいかもしれない。
いまよりまともな生活ができるんだったら農作業だって何だって手伝う。
使い物になるかは知らないけれど、今より多分ましな生活になるとおもう。
私はまずマリーナに行ってみることにした。




