13.電気が消えた日
引きこもり生活も5日目に突入したところで、異変が発生した。
部屋の電気が消えて、部屋のwifiも停止し、冷蔵庫の音すら消えた。
完全な静寂、外の風の音がたまにするだけ。
「うそでしょ?停電?」
スマホで電力会社のサイトを見るけれど何の情報もなかった。
ニュースが更新されないんだから更新されるわけがないのに、思わず確認しちゃうのって条件反射かもしれない。
でもこれって不味い、すごく不味い。モバイルバッテリーどこにあったかな。
慌てて探してノートの電源は念のため落としておく。
復旧してくれないと困るけれど、だれが復旧するの!? 復旧する人がいるぐらいなら行政からの連絡も報道も何かしら動きがあるはずじゃん。
スマホも省電力モードにしてなるべく見ないようにするしかない。
冷蔵庫も止まったってことは冷凍食品がアブナイ。
とはいえもう数食分のうどんと残っているブロッコリーとかと、後は冷蔵室に数種類の調味料ぐらいしかないけれど。
こういう時って冷凍庫は無理に開けないほうが長持ちするんだっけ?
でも早めに食べるしかないよね。
机を探し回ってモバイルバッテリーを見つける。
懐中電灯も持ってないって、私何やってたんだろ。
スマホで事足りるなんて思ってたけれど、これじゃ夜は全く何も見えなくなっちゃう。
焦っても仕方がないってわかっててもさすがに焦る。
学校で使ってた紙とボールペンを引っ張り出してやることリストを作ることにした。
まずスマホ用の電気の確保、少なくともまだ5Gの電波はきてるからスマホの機能は失われてない。
モバイルバッテリーは満タンだけど2回もフル充電すれば尽きちゃうし、その後はそれこそどうすればいいだろう。
それまでに復旧しないんだとコンビニで買ってくる?
まだあるのかなそんなの。
でもそうすると外に出ないといけなくなる。
そうだ、ラジオとか懐中電灯も欲しい。
あとは残ってるものを食べきっちゃうから追加の食料も必要だよね。
まって、これらを確保しようって考えてたけれど、それって外に出るってこと?
外に出て大丈夫?
ゾンビうようよいたりしないよね?
「今は誰も答えてくれないんだから、自分で考えないと」
ほかにも必要なものを書き出していく。
トイレットペーパーはまだ大丈夫。
ティッシュもある。
問題は電気とご飯だけ。
電気も懐中電灯とか電池がゲット出来れば何とかなるはず。
これから夕方だから今から動くのは絶対悪手、もし家を出てみるにしてもちゃんと日が昇って周りが良く見えるようになってから。
私はいよいよ外に出る決意を固めた。




