↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女サヤカの思い(幸せな星)  作者: 藤村 次郎
PR
46/61

第46話 初代魔女ハナの手記

神崎歴163年。

 私はハナはこの世界にやってきました。

主治医の神崎さんに誘われて、この地に降り立ったのです。



神崎歴1474年

 この星に再びやってきました。目的は、この星を作った主が、やり残したことへの補完と秩序の構築です。

それは表向きで、実は私の寿命が尽きたのです。神崎先生は私の魂をこの世界に移してくれました。


 久々に世界を見てみると、”なんと混沌とした世界になっているんだ!”と。

主さんが”楽しむために”と言うのもわかりますが、村や町があるものの何かと中心がない状態です。何か?と言えば、文化、文明、法、商い、通貨、言葉、何を取っても中心がなくて、場所によっては見るに堪えない猥雑な状態で放置されていました。まあ、男が楽しむためにと考えた結果が、ろくでもない方向になるのはしかたないことですね。


 ということで、村や町の長を定め、町を統合して国を作り、国王を設定しました。文化、文明、法、商い、通貨、言葉を統括する組織を作り普及させました。国は、人種、獣人種、エルフ、竜族、ドワーフと大きなまとまりで、生息域を決めました。 そう、決めたのだ。

そして、152年を費やして、混沌としたこの世界に調和をもたらせることに成功しました


神崎歴1620年

 30年前に、問題の対応に娘のアイリスを連れてきて、少し捗ってきたのだけれども、どうも力押しの案件も出てきたので、そろそろ勇者が必要かなって思い、男の子を召喚しました。

特に、ゲートが10年後から15年ぐらい活発になる予測があって、その時、魔素の暴走もありそうだということが最大の理由です。ゲートが活発化すると転移者が増えるので、その対応が大変だとパラレルワールド管理局より聞いていました。


神崎歴1623年

 ところが、召喚したものの場所の特定に失敗して、行方を見失なったのです。どこにいるやら??。

3年ほど探してもなかなか見つからず。ところがこの春、どうもミズホ王国の西の果てにいるらしいところまでは、わかったのです。それで、近くのフロンティアという町で情報収集していたら、ビンゴであたりました。全属性の魔法力を持つ少年。間違いありません。それも鬼種?。

そっと、覗いてみるに、まあ普通の少年だわ。安心しました。まだ幼い6歳。


神崎歴1625年。

 勇者、サクヤに会った。


神崎歴1630年

 レベル10のコルネット様がやってきました。自称、旅人だと。


神崎歴1633年5月10日

 ゲートが活性化して、転移が本格化してきました。

サクヤとアイリス、ドラコ、ダニス、ジジ、私の6人は受け入れに追われました。

でも、多様な生命体や経緯でこの星を目指してくれたことは、うれしい限りでした。



神崎歴1636年5月10日

 夫のサクヤが竜に変身し、魔王となったのです。


神崎歴2603年。

 サクヤ城のモニターに警告音が鳴った。良くないものがゲートを超えてきました。

それは、トチ村にあるゲート近くで黒い鳥となって形を得ました。

黒い鳥は次々と魂を食っていきながら増えたのです。ドララ王国から始まって、スローン王国、ミズホ王国など、やがて全世界に広がり、この星の生き物から魂がなくなりました。わずか、7日で壊滅したのです。


 8日目には大蛇に変身した悪鬼は、竜となったサクヤと、三日三晩戦いました。

ハナが、魔女の星が保持する最大の火力武器『神の御手』で加勢しました。

そして、遂にサクヤとハナは悪鬼を倒すことができたのです。


 しかし、悪鬼は最後の力を振り絞って、サクヤを黒い霧で覆いました。サクヤは、その黒いもの(悪鬼)を、わが身に取り込んで、みずからを封印しました。


 そして、いつか浄化が完了することを夢見て、魔女の家の横の神殿の奥深くに眠っています。私ハナは、その場所を守るガーデアンになり、封印の間に居ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。