第32話 幽霊の地下街に怖がる?
さて、次のお話しは、”幽霊の地下街”です。
女の子は幽霊が嫌い。怖い。得体の知れないものです。
私は、怖くありません。うん、怖くありませ・・・ん。
やってきました。ここは、王都の広場の下にある地下道です。暗くてひんやりした通路を200メートルほど歩いた先にあった扉の前です。
「いいかい? 開けるよ!」
『ギギギーー』
開きました。
「「「あれ!!」」」
そこは、何もない部屋でした。地下街ではありません。
情報によると、ここには幽霊が浮遊する地下街が見渡せるはずでした。
しかし、そには箒と塵取りや木箱が見えるだけでした。
「これは、もう一度情報収集からだね」
とカトリーヌちゃんが、ほっとした顔で呟きました。
「次は、”コロネ様に会える”だね。どこへ行けば?」
「これはね。かなり信憑性があるのだ。ガルバ王国の黄桜の都にある神殿にいらっしゃるらしい。僕の友達も会ったことがあるって」
「ガルバ王国の黄桜の都は遠いね。およそ600キロメートルあって、馬車で6日ほどかかりそうだ。この夏休みには行けそうもないかな?」
「「行きたい!」」
アンズちゃんとカトリーヌちゃんがハモってきました。
夏休みも残りは、あと10日。片道6日の黄桜の都へは、やはり難しいです。
学園に交渉しても良いが、勉学が基本の学園をさぼるわけには行きませんね。
ここは、心を鬼にしましょう。
「黄桜の都へは、来年に延期しましょう。それより、皆さん、宿題は済みましたか?」
「「「えぇっ」」
アランとドラコちゃんが、仰け反ったのです。やっぱり!。
夏休みでの、7不思議探検は、来年計画になりました。
「次は、悪鬼封印の間だね。これも魔女の家の神殿にあることは確からしいですが、実際に入ってみた人は居ないようです。初代魔女ハナがガーディアンとなって近づけないとのことです」
ドラコちゃんが調査結果を報告しました。
「でも、行ってみたいね。初代魔女ハナ様にもお会いできるのでしょ!」
「ねえ。サヤカは魔女見習いで、魔女の家には行ったことが無いの?」
アンズちゃんが乗り気です。
「魔女の家まで、1000キロメートルほどあるので、この案件もこの夏休みでは無理ね」
「最後の案件、”月に行ける階段”は、まったく雲をつかむような話で、一説によると6つまでは現実的なものとして、考え付いたけれども、無理やり7つにしたくて、このような無茶を入れたらしいです」
「そうか、やはりね」
「ということで、白金の探検団による”この世界の7不思議”探検は、とりあえず締めくくりたいと思います」
「なんか、すかっとしねーな!」とアランが不満をぶちまけたました。
それより、宿題をこなすことになりました。当然ですよね。
連日、学園の私の部屋で集中作業。写すのは作業です。
「アラン! ちょっとは真面目にやりなさい。マキ君、見せちゃダメ!」
「サヤカの鬼!!」
魔法の実技宿題もありました。
魔法はレベル1からレベル5までが、この世界の人々が使用できます。一般人はレベル1です。魔法学園ではレベル5までのカリキュラムがあり、レベル5は、一般人の5倍の魔法効果が得られます。
1、コップ2つに、なみなみと水を満たすこと
2、コップ一杯の水を熱くすること
3、髪を乾かすドライヤーを5分間持続すること
此の3つです。
私、サヤカはすべてクリアーしています。
アランとドラコちゃんもクリアー組ですが、カトリーヌちゃんはドライヤ、マキ君は過熱が出来ていません。
クリアー組から、特訓を受けています。
そうそう、探検記を書くのもありました。私たち白金の探検団は7不思議について書くことにしました。合作で良いとのことです。
魔法はすべて、魔女の家の制御下にあります。例えば、多人数が集まって大きな効果を得ようとする場合は、魔女の家の許可が必要です。これは、神殿にお伺いを立てるということになっています。




